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● その他の従属神
【本質】 8大神が司るもののいずれか
【司る側面】
 主神が司る側面の一部
【2次的に司る側面】
 司る側面に沿ったさまざまなもの
【教義】
 さまざま
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■ 概要
 8大神には無数の下位従属神がおり、主神の役目の細かい部分をフォローしています。この従属神を特に選択して信仰する者も、数は少ないですが存在します。

 また、人間とドワーフでは主神と従属神の解釈が微妙に異なります。人間は、8大神を対等の存在と見ていますが、ドワーフたちは青の月のジェスタ神だけが最上位におり、残り3神を含む大半の神を「ジェスタの娘・息子」としか見ておらず、一部ジェスタの従属神をガヤンやサリカと対等の位置にいるものとして、並行して崇めています。

 ここでは、ドワーフの独自解釈は横に置き、人間の解釈である「8大神以外は全て従属神」という事で話を進めます。



■■ 従属神の信仰のデメリット
 基本的に従属神は信者が少ないこともあり、独自の神殿を持っておらず、従属神が仕える主神の祭壇で共に祭られている事がほとんどです。
 そのため、従属神の神官は、信仰独自の技能やボーナス技能の習得のための教師がいない事が多く、信仰を深めていくのが大変です。これはつまり、神官や高司祭として社会的に認めてもらうことも困難という事を示しています。
 特に高司祭になるためには、一定数の同じ信仰の信者からの尊敬を集めておく必要がある事から、あまりに信者が少ない従属神信仰だと、まず高司祭になれないという事態が起こります。
 そのため、マイナー神の信仰にあたっては、数少ない信者たちは積極的に布教活動をして信者を増やし、その信仰の最上位の人が高司祭になれる程度の名声が集まるようにがんばる事になります。しかし、そうした活動の大半は途中で挫折し、消えていくことが大半です。

 また、信者が少ない事は、独自の特殊武器が存在しない原因にもなります。
 信仰独自の武器(装備)というのは、大勢の信者が長年かけて、自分たちの信仰を「形」にして現したものです。そのため、信者が少ない従属神の信仰では、そもそも独自武器が形を成すだけの神殿文化の蓄積がなく、存在しないことがほとんどです。
 そしてそれは、特殊武器を使うための独自技能もないことを示すため、独自技能の数も減少します。


■■ 従属神信仰の作成指針

 それでもなお、従属神の信者がやりたい場合、それぞれのテーブルで従属神の信者になるためのルールを作って下さい。従属神は無数にいるため、ちゃんとつじつまさえ合っていれば、好きな神さまを作れるのがメリットでしょう。また、好きな組み合わせの僧侶呪文や独自呪文も作れます。

●従属神の「本質」は、8大神のどの従属神かによって自動的に決まります。
●「司る側面」「教義」はそれぞれ本質に従って自由に決めて下さい。ただし、青の月ならば秩序志向、赤の月ならば解放志向であることと矛盾しないようにして下さい。
●特殊武器は基本的にありません。そのため、独自の格闘動作も存在しません。
●独自技能は独自武器がない分、数が減ります。基本的には1~2つまでにして下さい。全く設定しない事にしても構いませんし、主神の独自技能を引っ張ってくるのもいいでしょう。
●ボーナス技能は信仰に沿ったものを5つ選択します。主神と微妙に違うものにした方が面白いでしょう。
●教義に沿った呪文を2系統選び、僧侶呪文とします。主神と全く異なる系統でも構いません。
●独自呪文も2つまで設定して構いません。当サイトでは「ガープス・グリモア」からほぼそのまま引っ張ってきていますが、持ってない方はオリジナル呪文を作成するなりして下さい。ちなみにルナル完全版に載っている独自呪文も、そのほとんどは「グリモア」に類似する呪文があります。


■■サンプル
 従属神のサンプルとして、ルナル完全版にも挙がっている「赤の月の従属神ナーチャ」を例示として挙げておきます。
● ナーチャ
【本質】 環境
【司る側面】 生と死の境界
【2次的に司る側面】 慰め、死者の霊、幽霊、アンデッド、執着、放浪。
【教義】
 彷徨う霊に慰めを与えよ。所属せざることは悪にあらず。彷徨える者に一時の安らぎを。
■■ ナーチャの神格
 赤の月の環境を司るリャノの従属神で、女性神格です。この女神は、ドワーフたちが主神と同様に崇めている青の月のジェスタの従属神ファウンの片割れであり、同じように「生と死の境界」を司りますが、ナーチャは境界線の上、生きているのか死んでいるのか曖昧な存在―――つまり、アンデッドを守護する女神なのです。
 女神は、未練を残したまま死後の世界に旅立つ事は本人にとって良くないので、一時的に仮初めの生の力を借りてでも、やり残した事を済ませてから昇天すべき、と説いています。

 しかし、双月歴がある程度進むと、呪文による死体の再利用が社会倫理上や衛生面で問題となり、やがて利用されなくなっていきました。一方で、黒の月の魔力で生み出された邪悪なアンデッドが蔓延し、人々に害を為す存在としてのみメジャーとなり、いつしかナーチャは「アンデッドという邪悪な存在を守護する残念な女神」という誤解を受けてしまいます。結果、信者はほとんどいなくなってしまいました。

 それでもなお女神の信仰が残っているのは、皮肉なことにアンデッド=絶対悪と盲信し、徹底排除しようと躍起になっている馬鹿なドワーフのファウン信者が大勢いるためです。ファウンは正当な理由で未練を残してゴースト化した者―――例えば悪党に騙され、資産も命も奪われた結果、残留思念になったような場合でも、その真相を探ろうとすらしないまま「アンデッドだから」という理由だけで問答無用で消そうと襲い掛かってきます…これは見方を変えれば、ファウン信者が証拠隠滅を行う手伝いをして、遠回しに悪に手を貸しているのと同じことになります。
 ファウン信者は、そうした思考停止の狂信者とのバランスを取るために、今も細々と裏で活動しています。


■■ 神殿の役割
 ナーチャは神殿がないばかりか、主神リャノの祭壇で共に祭られる従属神の列からも外されてしまっている哀れな女神です。ですが、墓守りや巫女の一部が口伝の形で密かに信仰を伝えており、個人の事務所レベルでこっそりと運営されています。その事務所で仕事している墓守りや巫女の仕事そのものが、神殿の役割ということになります。


■■ 信者に多い特徴
 ナーチャ信者は、社会から弾かれた孤独な者がほとんどです。自分たちのように社会に未練を残して物質界を彷徨い続けるアンデッドを哀み、何とかしてやろうと信仰に目覚めるケースが多いようです。そのため、他人に対して気配りできる心優しい者たちが大勢います(「義務感」や「誓い」でそれらしくなるでしょう)。
 また、暴力で訴えるような事は望まず、「平和愛好」など持つ者もたくさんいます(暴力で幽霊をねじ伏せたいのであれば、ファウンに入信すべきでしょう(笑))。

 一方で、社会から弾かれたことで憎悪に目覚め、徹底的に他者との関わりを拒否する、厨二病をこじらせた孤独を愛するタイプも存在します(「偏執狂」や「狭量」など)。ただしそういう人も、数少ない「味方」(義務感の対象となる幽霊)に対しては、優しさを見せる事もあります。

 ごくごく稀ですが、アンデッドそのものがナーチャを信仰している事があります。通常は<悪魔>の力によらないでアンデッド化した人々のうち、理性を保っているタイプです。例えば、ヴァンパイアなどが挙げられます…大抵のヴァンパイアは、精神に異常をきたして《悪魔》の力を借り、ソーサラーになってしまいますが。
 ナーチャを信仰するアンデッドは、同じ月の信者ということもあり、善良とまではいかずとも、生きている人間に対しては少なくとも中立(あるいは無視)の立場を取るのが普通です…ドワーフのファウン信者に対しては牙をむくかもしれませんが。


■■ ナーチャ信者が多い職業
巫女、霊媒師、墓守


■■ ナーチャ信者が好んで使う武器
長槍、弓矢(いわゆる日本の巫女の武器)、杖、バトン(お祓い棒)
■ 作成データ
■■ 特殊武器
 ナーチャ信仰に特殊武器は存在しません。


■■ 独自の技能

<ミイラ作成>(精神/難)
 死体をミイラに変える技術です。脳以外の内蔵を綺麗に取り出し、防腐処置を施して乾燥させ、長期間に渡って原型を留めておけるミイラを作ります。この処置は2~3ヶ月かかります。また、防腐処置に使う薬品が必要で、死体1つにつき$300相当のコストがかかります。これに《死人使い》をかけるとマミーになります(ガープス・マジックp366)。
 ルナルにおけるマミーは知性が残っており、生前の記憶もあります(マミーは《死人使い》をかけた術者から「《奴隷》の呪文をかけられている」かのように振舞います。生前の技能も呪文以外は全て使えます)。

 かつてのナーチャ神官は、生前にミイラ化処置を依頼され、死後、共に旅立って未練となる事件の解決にあたりました。しかし現在では、死体を引き連れて歩いてるだけでソーサラー扱いされてしまうことや、ナーチャ信仰自体が既に忘れられかけていることもあり、死体のマミー化が行われることはほぼなく、その姿を見る事はありません。

 現在では人間の死体ではなく、飾り物として使う動物のはく製を作る際に、この技術が使われていると言います(表向きはペローマの錬金術師の作品ということになっています)。
 しかし、シュラナート帝国期の遺跡など探せば、まだわずかに残っているマミーがいるかもしれません。なぜ彼(彼女)は今もなお現世に残っているかについては、マミー本人に直接聞いた方がよいでしょう。


<埋葬儀礼>(精神/易)
 ファウン信仰の同名の技能と全く同じものです。対象のアンデッドが望めば、ナーチャ司祭が葬儀を執り行ってくれます。


■■ ボーナス技能
 <催眠術><追跡><心理学><神秘学><偽装>の各技能を習得する際、技能レベルに+1のボーナスを得られます。


■■ 使用可能な僧侶呪文
 ナーチャ信者は「精神操作系」と「死霊系」の二種を僧侶呪文として習得できます。

[神官呪文] (素質1まで)
精神操作系:
恐怖、パニック、恐慌、勇気、狂戦士、間抜け、酩酊、吐き気、忘却、眩惑、集団幻惑、心神喪失、誘眠、集団誘眠、安眠、狂気、偽記憶、人払い、忠実、魅了、奴隷、知恵、感情操作、ささやき、集団ささやき、視覚強化、聴覚強化、嗅覚強化、注意力強化、背中の目

死霊系:
死の幻影、霊魂感知、悪霊召喚、精神捕獲、体力奪取、生命力奪取、老化、若さ奪取、疫病、異次元召喚、悪魔退散


[高司祭呪文] (素質2まで+独自呪文+高司祭共通呪文)
精神操作系:
完全忘却、永久狂気、思考停止、悪夢、命令

死霊系:
霊媒、霊魂召喚、死人使い、死人奪取、死人返し、復活、動像

独自呪文:
狂気回復、可視化


*独自呪文データ
《狂気回復》 通常/《狂気》《永久狂気》で抵抗 (精神操作系)
 一時的ですが、目標の精神を平静にします。「妄想」「恐怖症」「強迫観念」や、魔法によってもたらされた狂気1つを取り除きます。《狂気》《永久狂気》の場合、この呪文に対して抵抗します。
■持続:10分 ●消費:2。維持できません。◆準備:10秒 ★前提:《知恵》


《可視化》 特殊/体力か知力で抵抗 (死霊系)
 対象の幽霊の姿が第三者からも見えるようになります。ただし、指定したヘクスから技能レベルに等しいヘクスの中でのみとなります(場所を指定する範囲呪文です)。
 実体が見えるようになった幽霊は、誰とでも会話する事が可能ですが、物理的には何ら影響を与えられません。
 幽霊は姿を現したくないのであれば、体力か知力で抵抗できます。
■持続:1分 ●消費:5・5 ★前提:《霊媒》
■ その他の従属神
 ナーチャ以外にも従属神が公式でいくつか挙がっているので、概要だけ紹介しておきます。上記のルールに従って、簡易作成ルールを作る事もできるでしょう。


■ 渦と流体の神ナウビィ

 ナーチャと同じく、赤の月の環境神リャノの従属神で、ドワーフ達が主神と同格扱いで崇める炉と金属の神デルバイの対となる神格です。デルバイが安定を目指すのに対し、ナウビィは安定化したものを不安定にするため、全てを吹き飛ばし、押し流す事を勧めています。
 実際には、物体を一か所に留めこんで、淀んだ挙句に腐ってしまわないよう、常に循環させる事の重要性を説いているのですが、対となるデルバイを崇めるドワーフたちが、赤の月の教えなど理解しようともしないため、全てを破壊する狂気の神と決めつけて白眼視しています。人間の信者もほとんどいないため、そういう神だと誤解されています。

 作成データとしては、デルバイが地霊系と火霊系の僧侶呪文を使うため、ナウビィ信者は風霊系と水霊系の二種とすればいいでしょう。


■ 実数の神シュター
 青の月の主神ガヤンの従属神で、数字を司っています。さまざまな概念を数字で厳密に表すことにより、より公正な統治が行えると説いています。主に会計士が信仰しており、数少ない信者たちはガヤン神殿で働いています。

 対となる赤の月の兄弟神は知られていません。虚数や曖昧さを司るシャストアの従属神が存在すると思われますが、文明レベル3のルナルにはまだ虚数の概念がないでしょうし、曖昧さよりも精度を求めてテクノロジー発展に力を注いでいる時代なので、(現段階では)信仰されるには至ってないでしょう。


■ 黒髪のオミル/白面のマルテ
 かつて双子の月が到来した頃、実は8大神ではなく10大神だったと言われています。その中で一組、天空を司る青の神マルテと赤の神オミルは、その役目を捨てて狂気に捕われ、いずこかで踊り続けていると言います。
 天空の神の役目は、サリカとアルリアナが引き継ぎましたが、二次的な側面としてしか引き継がなかったため、人間たちは本来、誰でも飛べるようになるはずだったのに、飛べなくなったと言われています(改変ルールでまともに飛行能力を付与できるのは、サリカ信者とアルリアナ信者しかいません)。

 堕ちた原因は不明です(一説には<悪魔>戦争で魔元帥によって堕とされたと言われています)が、ルナルの大地のどこかで、今も踊り続けているはずです。もし人の領域に移動してきたら、社会は踊りによって支配され、狂気の中で滅んでいくことでしょう。


■ 無用な知識の神ゲーニャルード
 対となる赤の兄弟神を、何らかの失策で失ってしまったため、月に居辛くなり、地上に降りてきて力を失った神です。元は青の月のペローマ神の従属神で、「無用な知識」を司っていたと言います。

 堕ちた後のゲーニャルードは、自分を崇拝してくれる人間を求めて地上を徘徊しています。そして、人なつっこい犬のようにすり寄ってきます。堕ちたとは言え神なのですから、まだ人には到底及ばぬ力をもっているのですが、その懇願が受け入れられる事は決してありません。それは、死んだ片割れの兄弟神の呪いのせいであるとか、神とも思えぬ卑屈な性格のせいとも言われます。


■ 三女神信仰
 リプレイ「天空の蹄編」に登場した、ゼクス共和国のみで行われている赤の月のアルリアナの従属神3つの信仰です。白き雲の女神ディアフ、哀しき雨の女神イアナン、怒れる雷の女神エレアラの3神が登場しています。特定の感情とそれに対応した天候を司っています。
 ルール的には、主に天候に関連した風霊系or水霊系呪文+情報伝達系or精神操作系といった僧侶呪文を選択できます。特殊武器も存在し、旗、馬上鎌、投擲槍などが存在します。

 基本的には主神アルリアナと似たような信仰をゼクスという地形に合わせただけなので、どうしても使いたいなら該当リプレイを買うか(リプレイの巻末にしかデータがありません)、アルリアナ信仰のルールで流用すればいいと思われます。


■ サンダミオン信仰
 ルナル・サーガ世界での最後のリプレイ「月に至る子」で登場した人間出身の双子の神、サンディとミオンを崇めるというものです。詳細はリプレイを参照して下さい。
 厳密には、この信仰は双月信仰ではなく、双面を持つ1神を崇めるもので、実際は双子の月の神ですらありません。また現状では、サンディもミオンも神として君臨してないので、信仰しても何のご利益もありません。

 リプレイのように、信仰として復活させようというNPCの教団として登場させるのが無難でしょう。
■ 双月信仰
 双子の月の神様のうち、複数の神を信仰する異端派です。実際に登場したのは、「月に至る子」で敵側に登場した幹部クラスの連中と、設定だけで終わっているリアド大陸の西にあるマーディール大陸の人間の国家の双月騎士だけです。
 ルール的な処理は「双月入信者」で10cp、「双月神官」で15cp、「双月高司祭」で20cpとし、両方の信仰から武器や呪文を自由に獲得できる、程度の緩さで良いと思います。「特殊な背景」とかで余計なCPを消費させない方がよいでしょう。双方から恩恵を受けるためには魔法戦士にした方が良いので、CP的にかなりきつくなるためです。

 リプレイではルークス聖域王国での冒険中にNPC専用設定として登場していましたが、プレイヤーキャラとしてやるのであれば、紫諸島出身者あたりにしておくのが無難に思われます。


●双面信仰
 もっとも縛りがキツイ双月信仰で、青の月と赤の月の双面をなす双子の神を同時信仰するものです。つまり、「ガヤン/シャストア」「サリカ/アルリアナ」「ペローマ/タマット」「ジェスタ/リャノ」の双子神を同時に崇めます。組み合わせは上の4パターンに固定されます。
 両方の信者武器と呪文が使えますが、そうした恩恵は魔法戦士でないと受けにくく、しかも習得呪文が被ってる部分が多いのが悩みどころです。

●紫信仰
 双面信仰よりもっと緩やかで、青の月から1神、赤の月から1神ずつ自由に選択して二つの神を崇める信仰です。マーディールの人間の国家の一部で見られます。
 「サリカ/シャストア」で《空中歩行》+《透明》+ファン+マント装備で天空要塞騎士とか、「ガヤン/アルリアナ」で<空手>+<柔道>+《閃光》+《飛行》で最強の閃光闘士など、マンチキン作成が比較的やりやすい信仰形態と言えます(笑)。
 ただし、教義の実践面でかなり異端な挙動になると思われます(治安維持のガヤンと娼婦のアルリアナが合体したら…どんな人物になるのでしょう?エルファならジャング氏族がこれに近いのですが、人間社会だと想像もつかない…)
[原作からの変更点]
 ルナルにはマミーが存在しません。「なぜだろう?」…その疑問に対する回答として考えたのが、ナーチャ信者が作るのを止めてしまったから、というものです。現代リアル世界でも、古代エジプトで盛んになったミイラ作りは「動物の剥製作り」として残っていて、技術として確立するものです。では、ルナルでは誰がその技術を?…ナーチャ信者が適任ではないでしょうか。
 ちなみに、ナーチャ信者のイメージはアニメ「犬夜叉」に登場した桔梗です。巫女として旅を続け、死に切れぬ霊を慰めて回る…まさにナーチャ信仰にぴったりです。


 従属神の信仰ですが、基本的に特殊武器はいらないと思います。というか、特殊武器は信者の独自性を現すアクセサリみたいなもので、標準武器でも十分に強いキャラが作れます。なので、使える呪文だけきちんと設定しておけば、後の設定は割とどうでもいいのではないでしょうか。


 リプレイで登場した<月に至りし英雄>サンダミオンの双子解釈は、過去の設定といろいろ矛盾する部分があります。

 たとえば<癒しの姫>ラレクラレナですが、「ルナル・ジェネレーション」では、彼女は<緑の魔女>アイラナの師匠でウィザードという扱いになってます。ですがこのリプレイだと、何やら人類が失ったはずの治癒能力を持つ特殊能力保持者みたいな扱いになってます(ウィザードなら治癒系呪文を習得すれば誰だって癒しは使えます)。

 他にも英雄<龍>のキルシアンですが、過去の設定ではドワーフの英雄で魔鋼鉄のゴーレムを砕いた<龍>闘士の開祖だったはずですが、リプレイではなぜかさらりと「人間の英雄」扱いで、ドワーフという異説もあるとかいう話に置き代わってます…ドワーフのみの秘伝だったはずの<龍>信仰の設定と完全に矛盾してますよ??それ(笑)。

 また、ルナル完全版が出た時点では、双子の神はオミルとマルテを含めて10神だったという設定ですが、リプレイでは「名前すら抹消された1対の神」(おそらくサンディとミオンの事)も含めた12神となっており、色々な部分で「後付け(こじつけ)設定」が為されているのが伺えます。

 要するに、ルナル完全版と最終リプレイを同一世界として扱うと世界設定的におかしくなるってことです。個人的には、リプレイ「月に至る子」は無視した方がいいと思ってます。あれこれ追加ルールを試験的に導入運用している事は目を瞑っても、設定矛盾はどちらかに合わせないと、最悪ユーザ間の諍いの原因にもなりかねません(やりこんだユーザほど、そういう設定の食い違いには敏感になるものです)。


 最後に双月信仰ですが、基本的に100cpの段階ではほとんど旨みがないと思います。これは200cp以上になって信仰データの限界に達したキャラクターのみが、主に習得呪文の面でさらなる柔軟性を得るために行うべきものです。なので、あんまり大きくは取り上げていません。専業魔術師か魔法戦士にしないとあんまり旨味がないので、基本的にはお勧めはしません。設定的にはなかなか面白いとは思いますが…
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