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■第7節 ロード・オブ・ザ・マンチキング7
フロド
「ここが……

 滅びの火口………」

ギムリ
「感慨に耽るのは後だ。

 さっさと捨てろ。」

フロド
「そうだね…

 …って、ええっ!?」
ギムリ
「どうしたぁーっ!?」


フロド
「あれを!」
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「ヒーッヒヒヒ!!
 待ってたよ
ズルいホビットぉぉぉっ!!(注:シャロッツ)」

フロド
「ゴラム!」
ギムリ
「しつこいヤツだ!
 …てか、あんな位置じゃ届かねえ!

 おいっ!?
 さっさとかかって来いよベネット!
 魔術武器なんざ捨ててかかって来いっ!!」


レゴラス(豹)
「がるる…(訳:ベネットって誰ですか…)」

フロド
「あ、あんな位置に陣取られたら……!」
ギムリ
「おいっ、レゴラス!
 例の眠らせるヤツで何とかしろ!

 意識が途切れたら、
 維持されてる呪文も全て消える!
 アイツもあそこで溶岩に真っ逆さまだ!」

レゴラス(豹)
「がる!がるる!」
(訳:距離が遠すぎる!
 私の術は、せいぜい20メートルしか届かない!)
フロド
「こうなったら、
 あいつが届きそうにない遠くへ投げるしかないよ!」

ギムリ
「投げるだぁ!?
 あいつは術で空を飛んでるんだぞ!
 絶対に追いつかれる!」

フロド
「アイツの飛行能力、
 そんなに高いとは思えないんだよ!
 遠くに投げればきっと…!」

ギムリ
「そんな確証のない作戦が通じる相手か!?
 いい加減にしろっ!」
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「どう足掻いても、
 
いとしいしと(愛しい人)は俺のものになる!

 今のうちに、せいぜい争え…!
 憎しみ合え…!
 ヒーッヒヒヒッ!!」
フロド
「よぅし!
 ボクは決めたぞ!

 ゴラム!
 ボクと
『ハートキャッチ★ぷりきゅあ』勝負だっ!!

 投げた指輪をお前が取ったらお前の勝ち!
 取れなかったらボクの勝ちだっ!!」
ギムリ
「よせっ!!
 そんなふざけた名前、
 どう見ても
敗北フラグが立つぞ!

 …てか、お前!自分で立ててるだろう!?」

フロド
「ボクを信じてよ!

 指輪を運ぶのはボクの使命だっ!!
 こんな時こそ、
 
仲間の信頼が大事なんだっ!!

 仲間の信頼は、フラグすらへし折るんだ!!」

ギムリ
「そんな都市伝説、
 聞いたことすらねえぇぇぇ!!!」
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「…なんでもいいから、さっさとやれ。

 
でなければカエレ。
 弱虫ホビットぉ~?
(注:シャロッツ)
フロド
弱虫って言ったな!?

 親父にも言われたことないのにぃーっ!!」

ギムリ
「よせぇぇぇぇーっ!!」

フロド
「たああああっ!!!」
ギムリ
「ほっ…ほんとに
 なげやがったぁぁぁっ!?」
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「いっ…………!
やった!
やったぁぁぁ!!
やったぁぁぁぁー!!!
ギムリ
「………あっ……………あ………」




 ……あーあ。取られちゃった。
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「―――――――――えっ??」
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「ああああああああああああああ!?

 にっ…偽物ぉっ!?!?」
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「いとしいしと!いとしいしと!

 いとしいしとぉぉぉ―――!!!(涙)」
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「今、助ける!!今、助けるから!!

 『Create Water
《水作成》――――!!!』



 ―――ああっ、馬鹿!そんなことしたらっ…
ゴラム(ゴブリン・ソーサラー)
「ぎゃああああああああっ―――!!!」
シーダ
「きゃああああああっ!!!」
ギムリ
「ぬあああっ!?」

フロド
「えっ!?何っ!?」

イシュタル
「―――シーダ!!」
シーダ
「んん……………っ」
「………やっと………

 おわった………………。」
 こうして、マンチキン一行は使命を果たした。



 そして、
 指輪の呪いに捕われ、
 最後までそれを追い求めた小鬼は、
 自らの失策で溶岩の中に果てた――――
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