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● サリカ
【本質】 思い出
【司る側面】
 記憶と信念
【2次的に司る側面】
 結婚、昼夜、豊穣、空、友愛、執着、独占
【教義】
 他者と和解せよ。立てた誓いを貫け。
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■ 概要
■■ サリカの神格
 青の月の思い出を司る女性神格です。ドワーフたちは、父なる神ジェスタの愛娘と見なされ、愛されつつも敬われています。

 古ドワーフたちは、狩りの時以外はずっと地下で暮らしていたこともあり、空への憧れはありませんでした。
 しかし、双子の月を信仰して以降、味覚消失の体質が改善され、農業をサリカ神から授かることで、それまで芋とキノコが主食だった習慣が一転し、人間と同等の様々な食事をとるようになりました。これにより、サリカ神がもたらした農業も重要視するようになったのです。
 また、純粋に空への憧れを抱くドワーフも現れ始め、気球やロケット花火で<天空の龍の島>を目指す者なども、ぽつぽつと見られるようになりました。


■■ 神殿の役割

 子供に初等教育を施す場であり、読み書きと加減乗除の計算術を教える点では人間と同じです。その他、集会所と冠婚葬祭の式場の役割を持っています。診療所に関してのみ、ファウン神殿の方が適任であるため、ほとんどそちらに譲っています。
 逆に人間の町では、ファウン神殿がないことがほとんどなので、ファウン信者のドワーフは(主神のジェスタではなく)サリカ神殿に出入りしている事が多いようです。

 ドワーフの集落のサリカ神殿には、もう一つ重要な役割があります。それは街の外にある農地の保護・天候の管理と、街の天井を巡る換気ダクトの管理です。
 双子の月が到来する以前の地下生活において、換気はあまり重要視されていませんでした(そのせいでドワーフの町は、異種族からすると独特の異臭が漂っていました)。

 しかし、常に新鮮な空気を取り込み、淀んだ空気を浄化することで脳がリフレッシュされ、新たなアイデアが思いつきやすいという、職人にとっても嬉しい恩恵がある事が発見されて以降、サリカ神殿が先頭に立って空調の管理・運営をするようになりました。
 また、ドワーフたちは体臭改善のため、風呂を多様するようになりました。そのため、ドワーフの町のサリカ神殿は温泉経営もしています。
 現在のドワーフの町は、サリカ神殿によって清潔さを保たれるようになり、昔のように炭鉱の淀んだ空気や悪臭ガスに悩まされる事はほとんどなくなりました。


■■ 信者に多い特徴
 人間と同じく女性信者が多く、「誠実」で生真面目な人が多い一方で、争いを回避するため「平和愛好」者が多いようです。ドワーフ社会では女性の方が発言権がある事から、サリカ信者の言葉はジェスタ信者並みの重みを持って受け入れられます(可愛い娘(サリカ)の言う事だからお父さん(ジェスタ)も頭が上がらない、といったところでしょうか)。

 一方で、保守的な面は人間よりやや強いようで、「頑固」や「狭量」、酷い時には「偏執狂」などで改革には一切耳を貸さないタイプのドワーフも、人間と同じように存在します。


■■ サリカ信者が多い職業
農民、調理師、木工職人、木こり、保母、配管工


■■ サリカ信者が好んで使う武器
斧/メイス(農機具の発展形)、フレイル(農民が使う脱穀器)
■ 作成データ
■■ 特殊武器
●バトル・ファン
 大きさ30センチほどの鉄扇です。正式には両手で持って扱います。開いている間は、小型盾のバックラーとして扱います。閉じている間は金属製のバトンとして扱います。

(開)切り 突き-1 長さ1 盾として扱う。受動防御+1
(閉)叩き 振り 長さ1
(投)切り 突き-2 抜撃ち14 正確さ0 射程:体力/体力+5m
価格$100 1kg 必要体力8


■■ 独自の技能
 診療所に関してはファウン神殿という超適任が存在するため、ドワーフのサリカ神殿では診療所の業務は行っていません。そのため、人間のサリカ信者が学ぶ<本格処置>を学ぶ事はありません。代わりに、配管工のドワーフが神殿に出入りしています。


<バトル・ファン>(肉体/並)
<短剣>技能のバリエーションですが、<小型盾>技能なども含んでいます。バトル・ファンは形状が非常に特殊なので、専用技能を習わないと戦いに用いることはできません。

 バトル・ファンには展開モードと棍棒モードが存在し、扇を開いたり閉じたりすることで変更します。この動作は1ターンを要します(<準備/バトル・ファン>判定に成功すればゼロ秒に短縮可能)。
 展開モード(開いている)時は「小型盾」と見なし、技能レベルの2分の1で「止め」が行えます。この時はシールドとみなすため、「受動防御1点」が働きます。この状態でも一応、切り裂き攻撃が行えますが、あまり威力はありません。また、いわゆる「シールドアタック」的な使い方もできません。
 棍棒モード(閉じている)時は「金属製のバトン」と見なし、殴りつけることができる他、技能レベルの2分の1で「受け」が行えます。頭部を殴って気絶させたい時などに使えるでしょう。


<サリカの舞い>(肉体/並)
 収穫期の奉納の舞いで踊るダンスで、主に鑑賞用ですが、実戦での効用も少しあります。<バトル・ファン>技能による「受け」や「止め」に、技能レベルの10分の1(端数切り捨て)だけボーナスとして加算することができます。


<記憶術>(精神/至難)
 見たものを正確に暗記しておくための技能です。能動的に「何を覚えるか」を、きちんとGMに宣言しておく必要があります。後でその知識が必要になった場合、判定に成功すれば正確に思い出せます。パスワードなど記憶しておくのに便利でしょう。暗記する量が多い場合、量に応じたペナルティが発生します(-1~-4)。


<技師/配管(TL4)>(精神/難) 前提:なし
 主にドワーフの集落の空調システム用の金属パイプを取り扱う技術で、これもドワーフが独占状態です。この技能で行えるのは配管の設計や修理であり、実際のパイプの製造には、この技能に加えて<鍛冶屋>技能が必要です。
 最近では、「上下水道の通り道としてこれが使えるのではないか」ということで、ドワーフの町の上にある農地や、人間の町のリャノ神殿でも需要が拡大しつつあります。この技能があれば、どこの町に言っても食うには困らないでしょう。


■■ 独自の格闘動作、準技能
<準備/バトル・ファン>(肉体/易)
バトル・ファンをホルターから抜く、あるいは扇をゼロ秒で開いたり閉じたりできる技能です。


<バトル・ファン投げ>(肉体/易)
 バトル・ファンの展開モード中に、投擲を行う技能です。手投げ武器による射撃として扱われます。威力的に実戦向きの性能を持っているとは言い難く、一般には「競技用」とされています。


<見切り>(精神/難)
 相手を注意深く観察する事で、相手の正確な位置、構え、重心移動などが分かります。これにより、相手がフェイントを試みてきた際に技能判定に成功すると、フェイントに対して+4修正で抵抗する事ができます。クリティカルの場合、フェイント自体を無効化できます(即決勝負にまで至りません)。
 判定に失敗した場合は、通常通りのフェイント対抗を行って下さい。またファンブルした場合は読み違えた事になり、相手のフェイント成功度がモロに次の能動防御のマイナス修正になってしまいます。
 この判定は1ターンに1回までです(複数の敵には使えません)。
修正:鋭敏視覚または鋭敏感覚のレベル分だけプラス修正。「共感」があれば+3。


【部位狙い/バトル・ファン】(難)
技能なし値:<バトル・ファン> 上限:<バトル・ファン>+3 前提:<バトル・ファン>
 部位狙いで攻撃する場合、<バトル・ファン>技能の代わりにこちらで命中判定を行えます。最大で+3まで伸ばす事ができますが、実際に命中判定を行う際の目標値の上限は、
【部位狙い】か<バトル・ファン>のうち、低い方を適応します(要するに目標値拡大を狙って胴体狙いをしても、元の技能レベルを超える目標値にはなりません)。


■■ ボーナス技能
 <外交><指導><医師><農業><気象学>の各技能を習得する際、技能レベルに+1のボーナスを得られます。


■■ 使用可能な僧侶呪文
 サリカ信者は「情報伝達系」と「風霊系」の二種を僧侶呪文として習得できます。

[神官呪文] (素質1まで)
情報伝達系:
生命感知、敵感知、感情感知、嘘発見、読心、感情隠し、他者知覚、精神探査、思考転送、精神感応、説得、肉体支配、憑依、解呪、言語付与、言語取得、技能付与、技能取得、言語理解、文字理解

風霊系:
空気浄化、空気作成、空気変化、空気噴射、消臭、肉体気化、天候予測、空気破壊、水中呼吸、空中歩行、雲、雨、土を空気、悪臭、芳香、風、嵐、電光


[高司祭呪文] (素質2まで+独自呪文+高司祭共通呪文)
情報伝達系:
自白

独自呪文:
再現、気流


*独自呪文データ
《再現》 通常/知力で抵抗 (情報伝達系呪文)
 目標がこれまでに体験した人生を、脳内で現実の物として再体験させます。どのような経験にするかは術者が選択します。再体験させる記憶が恐怖判定を伴うようなものの場合、目標は恐怖判定-3を行わねばなりません。
 目標はこれにより、当時の記憶をついさっき体験したばかりのように、鮮明に思い出す事ができます。目標は一日くらいの間、再体験した部分の記憶に関して「記憶力L1」を持っているのと同様の記憶を取り戻します。

 再体験は脳内で瞬間的に行われ、現実時間的には1秒しか立っていません。目標は術を受けた直後、すぐさま行動を行うためには《瞬間移動》で移動した直後と同じように<身体感覚>判定が必要です。
■持続時間:1秒(再現される記憶はもっと長いかもしれません) ●消費:5(1日に1回のみ)◆準備:10秒 ★前提:《精神探査》《思考転送》


《気流》 特殊/範囲 (天候系)
 現在吹いている風の状態を変化させます。風向きを22.5度変更するか、風力を「ビューフォート風力階級」(下記)に当てはめて1段階変更できます。一度で風向きと風力を同時に変えたり、より多くの段階変更を試みる場合は、その分だけ比例して消費エネルギーを増やします。

 この呪文は、術者が指定した特定の地点を中心に唱えます。地上から高度100mまでの風に影響します。この呪文は、帆船のような移動物体を目標にする事も可能で、その場合は物体の動きに合わせて中心点と効果範囲も移動します。
■持続時間:1時間 ●消費:50分の1(最低1)・同 ◆準備:1分 ★前提:風霊系呪文4種
[原作からの変更点]
 医療の役割が完全にファウン信仰と重なる上、ファウンの僧侶呪文には治癒系呪文がある分、圧倒的にサリカより上なので、医療関連はファウン信仰に丸投げしました。
 代わりに、空調管理のための施設製造技能を追加しています。任天堂の●リオやル●ージのような配管工キャラを作るには最適でしょう。

 また、農業を行うドワーフのほとんどがサリカ神を信仰しています。そして農夫の8割以上が女性ドワーフです。収穫した素材での調理も、ドワーフ社会ではサリカ信者が行います。
 もっとも、古ドワーフは「味覚消失」だったため、食べ物に関しては栄養面以外の部分への配慮など無きに等しく、食文化と呼べるほどのものはありませんでした。そのため、メニューのほとんどは人間が考案したレシピの模倣であり、ドワーフたち自身は、素材をぶつ切りにして塩コショウで味付けし、丸焼きにするくらいの料理しか知りません。
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