▲メインに戻る
● サンプル・キャラクター(彷徨いの月の種族)
 以下は、改変ルールに則って作られたサンプル・キャラクターです。100cpでプレイヤー・キャラクターを作る際の参考にして下さい。

 なお、プレイヤーキャラとして使う事を想定しているため、プレイ上でやや問題を起こしやすい不利な特徴(強欲や残忍、好色など)は回避しています。
■ ミュルーンの復讐者 (総計100CP)
ミュルーン/男 10歳
身長102cm 体重26kg

■■ 能力値
(70cp)
ST 9(0cp)
DX15(50cp)
IQ10(0cp)
HT13(20cp)

■■ 特徴 (50/-45cp)
ミュルーン種族セット(25cp)、派手な体毛(0cp)、名声+2/-2(赤の三国の軍関係者/帝国軍部、大集団、ほぼ気付く)(0cp)、戦闘即応(15cp)、器用な足(10cp)
朴念仁(-10cp)、執念/トルアドネス帝国が滅びるその日まで、奴らの血で大地を赤く染めあげてやる(-15cp)、狭量/帝国に味方する軍人全て(-10cp)、義務感/帝国に迫害を受けた女、子供たち(-5cp)、癖(-5cp)
■■ 技能 (25cp)
槍(8cp/Lv17)、格闘(1cp/Lv15)、飛行(-(+2cp)/Lv15)、滑空(4cp/Lv16)、荷重飛行(1cp/Lv14)
軽業(0.5cp/Lv12)、水泳(0.5cp/Lv14)、ランニング(0.5cp/Lv10)
生存/草原(2cp/Lv10)、地域知識/ペテル・トルア(1cp/Lv10)、追跡(2cp/Lv10)、社交(1cp/Lv12)、吟遊詩人(2cp/Lv10)、戦術(0.5cp/Lv7)、忍び(1cp/Lv14)

■■ 装備 総重量7kg(無荷) 所持金40ムーナ
上質スピア($400 2kg) Lv17 刺し1D+2(長さ1-2)
ライト・レザー($210 5kg <強化L1><防御L1><赤外線視覚15><雨傘>魔化+$350)

■■ 身体能力
格闘:パンチ/キック L15/13 叩き1D-3/1D-1
移動力=8(空中14) 能動防御=よけ:8(空中10)/受け:9(格闘11)/止め:-
受動防御/防護点=2/2
【設定】
 現帝国領ペテル・トルアで生まれたミュルーンの傭兵です。帝国が侵略戦争によって領土を制圧した際、宗教的弾圧を受けて必死で逃げてきました。両親のミュルーンは彼を逃がすために身代わりで捕まり、(ミュルーンらしく)口で反抗したため、帝国の異端審問官によって釜ゆでの刑で処刑されました。
 いくら家族の情が薄いミュルーンと言えども、さすがにこの理不尽な行いに対して、彼は気が狂うほど悲しみ、それは憎悪へと変化しました。そして、物事に拘らないはずのミュルーンでありながら、帝国に対して絶対の復讐を誓います。それは同時に、彼の人格と人生をほぼ決定してしまいます。

 彼は対帝国の立場にある周辺の「赤の三国」の傭兵として雇われ、帝国兵を好んで殺戮し、大地を自分の羽の色と同じ赤に染め挙げる事を、無上の喜びとしています。帝国に与するものであれば、同族のミュルーンであろうと容赦せず確実に殺します。
 特に同族との戦闘で有利に立つために、彼は徹底的に飛行能力を鍛え上げ、ミュルーンでは珍しい対空飛行兵となりました(「器用な足」と高い<槍>技能に加え、<滑空>が16レベルあるので、滑空中は滅多な事では疲労せず、飛行戦闘を継続できます)。彼の飛行速度は、通常のミュルーンの3倍であることから(標準的なミュルーンの飛行速度は、移動力5の歩行時の2倍で10ですが、彼は5の約3倍で15近くあります)、彼に狙われたミュルーンのほとんどが命を落とし、やがて遭遇したら確実に死をもたらす「赤い彗星」の異名で知られるようになります。

 彼は同族によくあるような陽気さはなく、普段からシリアスな雰囲気を漂わせているのですが、やはりミュルーンであるため頻繁にしゃべり倒すわけで、自分の心情やら現在の置かれた状況を、まるでTV番組のナレーションのようにシリアスな口調で淡々と語り続けます。

『当たらんかったら、どーちゅうことはない』
『見せてもらおか。帝国軍のデルバイ銃兵の性能とやらを』
『見えるで。わいにも敵が見える…!』

 本人はいたって真面目なのですが、その即興で語り続ける脳内ポエムの出来がなかなか良いため、「お前…吟遊詩人としてやってけるんとちゃうか?」と傭兵仲間から言われる毎日です。
■ ギャビットの弓騎士 (総計100CP)
ギャビット/男 10歳
身長187cm 体重61kg

■■ 能力値
(45cp)
ST11/22(0cp)
DX14(45cp)
IQ10(10cp)
HT10(-10cp)

■■ 特徴 (70/-45cp)
ギャビット種族セット(50cp)、魅力的な容姿(5cp)、戦闘即応(15cp)
高慢(-5cp)、誠実(-10cp)、紳士の名誉(-10cp)、誓い/聖騎士として認められる(-5cp)、義務感/社会的弱者(-10cp)、癖(-5cp)
■■ 技能 (30cp)
弓矢(16cp/Lv16)、準備/矢☆(0.5cp/Lv14)、ナイフ(0.5cp/Lv13)、蹴り戦闘(0.5cp/Lv13)
水泳(0.5cp/Lv13)、ランニング(1cp/Lv8)、雄叫び(1cp/Lv10)
生存/草原(2cp/Lv10)、追跡(0.5cp/Lv8)、指揮(2cp/Lv10)、戦術(1cp/Lv8)、礼儀作法(1cp/Lv10)
忍び(2cp/Lv14)

■■ 装備 6.7kg(無荷) 所持金15ムーナ
ロング・ボウ($200 1.5kg) Lv16 刺し1D+1 抜撃ち15 正確さ+3 射程165/220m
矢筒($10 0.2kg <豊穣の角>魔化+$100)
ヘビー・レザー(上半身のみ$175 5kg)

■■ 身体能力
格闘:キック L13 叩き1D+2
移動力=7/14(全力疾走時) 能動防御=よけ:7/受け:-/止め:-
受動防御/防護点=2/3(下半身0/1)
【設定】
 草原を駆けるギャビット・ラーの狩人で、自らを「ギャビットの騎士」と名乗っています。ラー族らしく誠実で誇り高い性格なのですが、人が言う事を聞かないところがあるため、少しばかり孤立気味です。といっても弓の腕は確かなので、仲間外れにされることはありません(彼に限らず、ギャビットは高慢な性格のものが多いという事情もあります)。父親がビー族出身者だったため、その気質を半分ほど受け継いだというのが真相のようですが。

 彼が「騎士」を名乗り始めたのは、人間社会に「ロングボウを超える性能の弓矢がある」と聞いて、人間の町に出かけた事がきっかけです。その高性能の弓矢(コンポジット・ボウの事)は高価で、彼の財力で手が出るようなシロモノではなかったのですが、帰り際に何となく立ち寄った酒場で偶然、ガヤンの聖騎士と遭遇します。そして一緒に酒を飲みながら語り合ううちに、彼の人格に心を打たれ、自分もこの騎士のように高潔な存在を目指そうと決心したのです。こうして彼は、享楽的な生活を送る同族から離れ、人間社会で傭兵として暮らすようになります。

 戦闘では基本的に狩人と同じ戦い方をします。騎士といっても弓兵なので、正々堂々と正面から当たるような設計にはなっていません。忍び状態からの狙撃を試み、相手に見つかって以降は、脚力を生かして距離を取りながらの射撃を繰り返します。
 彼の当面の目標は、きちんとした装備(コンポジット・ボウと全身鎧)を購入する事です。「大事なのは心であって、装備のレベルや質じゃない」とガヤンの聖騎士に言われ、その事は彼も同意しているのですが、あまりにみすぼらしい現状の装備では、大切なものを守る事も出来ませんし、恰好を付けるのも限度があります。
 なので現在は、傭兵や冒険者の手伝いをしつつ、資金を貯めています。
■ フェリアの指揮官 (総計100CP)
フェリア(セルティック)/女 15歳
身長43cm 体重16kg

■■ 能力値
(60cp)
ST3(12)(20cp)
DX12(10cp)
IQ11(10cp)
HT12(20cp)

■■ 特徴 (60/-45cp)
セルティック種フェリア種族セット(20cp)、魅力的な容姿(5cp)、我慢強さ(10cp)、絆で結ばれた戦友(25cp)
誠実(-10cp)、淑女の名誉(-10cp)、誓い/いつか大きくなって愛しの彼氏と結婚する(-15cp)、義務感/恋人(-5cp)、癖(-5cp)
■■ 技能 (25cp)
槍(8cp/Lv14)、格闘(1cp/Lv12)、水泳(1cp/Lv12)、飛行(-(+2cp)/Lv12)
応急処置(0.5cp/Lv10)、調理(0.5cp/Lv10)
生存/森(1cp/Lv10)、地域知識/故郷の森(0.5cp/Lv10)、追跡(1cp/Lv10)
指揮(4cp/Lv12)、社交(2cp/Lv12)、戦術(0.5cp/Lv8)、密集隊形(2cp/Lv10)
偽装(0.5cp/Lv10)、探索(0.5cp/Lv10)、忍び(2cp/Lv12)

■■ 装備 総重量4.75kg(軽荷) 所持金575ムーナ
ジャベリン($30 1kg) Lv14 刺し0(長さ1)
ヘビー・レザー(フェリア用$175 3.75kg <防御L1><軽量化L1><赤外線視覚15>魔化+$250)

■■ 身体能力
格闘:パンチ/キック Lv12/10 叩き0/0
移動力=5(地上1) 能動防御=よけ:7(地上5)/受け:7/止め:-
受動防御/防護点=3/0
【設定】
 彼女は、故郷の村を守る勇猛果敢なセルティック種のフェリアの女戦士でした。が、困った事に、なんと人間の男性に恋してしまいました。
 相手はペローマ神官の若い好青年です。彼は、彷徨いの月の種族全般の研究をしているうちに、神秘的なフェリア種族の魅力に取りつかれて、フェリア専門に切り替えました。そして情報収集のために彼女の故郷に訪れては、様々な交流をしていました。街の入口(木の根元)での警備担当だった彼女は、毎回のように彼の相手をしているうちに、いつしか真摯な彼の心に惹かれ、研究を手伝うようになり、友達以上の感情を持つようになりました。
 相思相愛になった現在、彼氏は「今の君で、ボクは満足だよ」と言ってくれるのですが、彼女の方が、このまま男と女として触れあえない状況に耐えられなかったのです。そこで彼女は、何とかして自分が人間と同じサイズになり、彼に添い遂げたいと願うようになりました。こうして彼女は巨大化する方法を求めて故郷を離れ、冒険者となりました。

 1人で故郷を離れた彼女ですが、かつて戦隊を組んでいた仲間の戦士たちが、彼女が目的を達成するまで応援しようと駆けつけてくれました(ちなみに全員女性フェリアです)。「素敵!ロマンチックな恋だわ!」「恋愛は障害が大きいほど燃える!」…と、どこまで真面目なのか怪しいのですが、とにもかくにも単独では白兵戦ができないフェリアにとって、この援軍は感謝の一言しかありませんでした。ちなみに戦隊のメンバーは全員75cpで作られた専業戦士です。以下に簡略表記化したデータを挙げておきます。

(セルティック種フェリアの戦士 75cp)
体力3 敏捷力12 知力10 生命力12
移動力:5(飛行) 能動防御:よけ8(飛行)/受け7/止め-
受動防御/防護点:3/0
攻撃:ジャベリン=技能レベル13/刺し0(長さ1)
技能:槍13、格闘12、水泳12、飛行12、生存/森10、地域知識/故郷の森10、追跡10、戦術8、社交12、密集隊形10、忍び12
特徴:我慢強さ、戦闘即応、命知らず、お祭り好き、くいしんぼ、好奇心L1、自信過剰、直情、義務感/仲間
特殊:鎧に<赤外線視覚15>が魔化

フェリアの群れ:5人で構成/基本体力15+<指揮>修正+2/攻撃=刺し1D+2
■ シャロッツの盗賊 (総計100CP)
シャロッツ(フォーン)/男 20歳
身長101cm 体重38kg

■■ 能力値
(50cp)
ST8(0cp)
DX13(20cp)
IQ13(30cp)
HT11(0cp)

■■ 特徴 (55/-45cp)
フォーン族シャロッツ種族セット(25cp)、見えない腕/念動PL10(30cp)
誓い/いつか大きな仕事をして有名になる(-10cp)、平和愛好/非殺(-15cp)、義賊の名誉/可能な限り暴力沙汰にはしない、弱者からは盗まない(-10cp)、義務感/子供(-5cp)、癖(-5cp)
■■ 技能 (40cp)
ナイフ(0.5cp/Lv12)、準備/ナイフ(0.5cp/Lv12)、格闘(0.5cp/Lv12)
軽業(2cp/Lv12)、水泳(0.5cp/Lv12)、跳躍(0.5cp/Lv12)、登攀(1cp/Lv12)、ランニング(0.5cp/Lv8)
生存/草原(1cp/Lv12)、地域知識(0.5cp/Lv12)、釣り(0.5cp/Lv12)、強行軍(2cp/Lv10)
言いくるめ(1cp/Lv12)、戦術(0.5cp/Lv10)
隠匿(1cp/Lv12)、鍵開け(2cp/Lv13)、偽装(0.5cp/Lv12)、裏社会(1cp/Lv12)、忍び(2cp/Lv13)、すり(2cp/Lv12)、脱出(2cp/Lv12)、探索(1cp/Lv13)、賭博(1cp/Lv12)、尾行(1cp/Lv12)、変装(1cp/Lv12)、罠(2cp/Lv13)
[月の賜り物]
念動(12cp/Lv16)

■■ 装備 7.2kg(無荷) 所持金155ムーナ
大型ナイフ(上質$160 0.5kg) Lv13 切り1D-3(長さC,1)/刺し1D-2(長さC)
ライト・レザー($210 5kg <強化L1><防御L1><赤外線視覚15>魔化+$250)
上質鍵開け器($200 技能+1)
ロープ10m($5 0.7kg)
引掛け鈎($20 1kg)

■■ 身体能力
格闘:パンチ/キック L12/10 叩き1D-4/1D-2
移動力=7 能動防御=よけ:6/受け:5(格闘8)/止め:-
受動防御/防護点=2/2
【設定】
 フォーン族のシャロッツで、強力なサイコキネシス能力を持つ盗賊です。彼は盗みを生業とする本業シーフですが、基本的に金持ちの家からしか盗まず、殺しや暴力沙汰は極力避け、稼いだ金は酒代や身内との付き合いでパーッと使ってしまいます。可哀想な孤児たちが囲われた経営難のサリカ神殿などを見たら、「角長おじさん」の匿名で寄付したりすることもしょっちゅうあります。
 当人は自分の仕事に関して、ゲーム感覚でちょっぴり度が過ぎたイタズラをしているという認識なので、かっこつけて「義賊」を名乗るつもりなど毛頭ないのですが、一般市民や盗賊仲間、果ては彼を追い回す側のガヤン神殿に至るまで「結果的に義賊だろコイツ」と認識しています。

 基本的に戦闘は回避するタイプですが、どうしても戦わねばならない場合は、剣や槍を念動で操り、敵を牽制する役割を行います。武器は、敵が手に持ってる分から奪えばよいでしょう。一応、自前で上質のナイフも持ち合わせています。
 ただし彼は「平和愛好/非殺」なので、相手が動物やモンスターでもない限り、殺すような事は絶対にしません。武装解除して脅して相手が逃げるのを狙います。彼がまだ掛け出しだった頃、ヘマをやらかしてガヤン神官に捕まり尋問を受けた時の彼の言い分によると「俺が勝手な生き方をして他人に迷惑かけてるんだから、他人にも勝手に生きて俺に迷惑をかける権利がある!」と、どこまで本気なのかよく分からない理論を披露したそうです。

 彼はいつか、話題になるような大きな「仕事」を達成し、自分の名前をガヤン神殿の窃盗者リストで「殿堂入り」させたいと夢見ているのですが、現状ではまだ念動力に頼り切りで、盗賊としての技量は並でしかないという自覚はあるので、小さい仕事を積み重ねて業を磨く事に集中しています。最近は秘密裡に冒険者の一行にも誘われ、そちらで「盗み」をしても特に誰にも迷惑をかけない上、かなりハードな環境なので技量も磨ける事から、そちら側の仕事の比重が高くなっているようです。
■ ディワンの外交官 (総計100CP)
ディワン/男 20歳
身長173cm 体重75kg

■■ 能力値
(50cp)
ST10(-10cp)
DX10(0cp)
IQ14(45cp)
HT10(0cp)

■■ 特徴 (82/-45cp)
ディワン種族セット(20cp)、カリスマ1レベル(5cp)、歩行訓練(4cp)、発声訓練(10cp)、読み書き(10cp)、碧の恵み/碧の霧PL3(12cp)、碧の恵み/碧の激流PL3(6cp)、碧の恵み/碧の渇きPL3(15cp)
臆病(-10cp)、誠実(-10cp)、誓い/月に至る(-15cp)、義務感/家族(-5cp)、癖(-5cp)
■■ 技能 (28cp)
槍(2cp/Lv10)、水泳(-(+1cp)/Lv10)、生存/海洋(-(+2cp)/Lv14)
動植物知識(1cp/Lv12)、法律(1cp/Lv12)
グラダス語(0.5cp/Lv12)、ルークス聖域王国語(0.5cp/Lv12)
神秘学(0.5cp/Lv12)、考古学(1cp/Lv12)、文学(1cp/Lv12)、歴史(1cp/Lv12)
外交(4cp/Lv14)、戦術(0.5cp/Lv11)、礼儀作法(1cp/Lv14)
[月の賜り物]
碧の霧(2cp/Lv13)、碧の激流(6cp/Lv15)、碧の渇き(6cp/Lv15)

■■ 装備 総重量6kg(無荷) 所持金90ムーナ
ティールティ($400 1kg) Lv10 刺し1D-2(水中 長さ1)
水中用ライト・レザー($210 5kg)
深海のネックレス(アクセサリ$50 <赤外線視覚15>魔化+$100/内蔵型パワーストーン<1>+$150)

■■ 身体能力
移動力=5 能動防御=よけ:5/受け:5/止め:-
受動防御/防護点=1/1
【設定】
 ディワンの若き<語りべ>候補生で、鬼面都市バドッカのサリカ神殿で読み書きを習いつつ、ペローマ学院で外交官に必要な学問一通りを学びました。肉体能力はイマイチですが、様々な「月の賜り物」を覚醒させており、「魔法使い」的な戦いが可能です。「碧の渇き」(3D-6ダメージの奪水)がメイン火力ですが、「碧の激流」(6Dの跳ね飛ばし)で弾き飛ばしたり、「碧の霧」(半径)で周辺3ヘクスを霧で閉ざして防衛したりと、攻守万能になっています。

 彼が陸に上がろうと思ったのは、少し前に起きた<渦巻きたちのぼるもの>復活事件がきっかけでした(ルナル・ジェネレーション2巻参照)。
 問題を起こした教団は、古の<源人>の力を借りる事でルナルの海抜高度を上げ、世界をディワンのものにしようと考えていましたが、彼はそうではなく、<源人>の力を借りて月に至れないものか?と考えたのです。<渦巻きたちのぼるもの>は、<源初の神>の迎えを待たず、自力で<至高なる輝きの地>に行こうと頑張っていた<源人>ですが、太陽まで到達できるのであれば、その途中にある月など余裕で行けるのでは?と考えたのです。
 彼の最終目的は、ディワン種族が長年崇めてきた「彷徨いの月」の真相を知ること。そこには、どのような神格がおわすのか。その神格は、我々に何を求めているのか。それをどうしても知りたいが故に、月に至ろうと力と知識を蓄えています。

 現在、教団の悪事が明るみになり、<渦巻きたちのぼるもの>に関して調べるのはかなりやりにくくなったため、別の力で月に至ろうと研究しています。そして先日、バドッカの海底には空間移動を行う7つの門があり、それぞれ7つの月に対応しているという情報を得ました。
 現在の彼の研究対象は、その「月に至る扉」になっています。
▲メインに戻る