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[社会的弱者/二等市民](-5cp)
 一般人のキャラクターは、リアド大陸と同じルールで作成します。なお、カルシファード出身の女性は上記の特徴を獲得せねばなりません。ただし、国外で活動するのであれば不要です。
■クラス概要
 カルシファード出身者といっても、その多くは一般市民であり、他国と同じルールでキャラクターを作成します。主に司祭や魔術師、異種族のキャラクターを作る事になるでしょうが、カルシファード・ブレードを諦めるのであれば、農民出身で農機具で戦う人間の戦士とか、船乗りでオールを使って戦う人間の戦士といった存在でも全く問題ありません。



●司祭
 極端な男系優位社会であるカルシファードでは、女性が高い地位に就くことは、ごく一部例外(ウェンディエン女王やドワーフの集落の女王)を除いてありません。当然ながら、女性の武戦士は存在しません(性別を偽ってるケースを除いて)。

 しかし一方で、この国では政教分離が進んでおり、神殿は政治における発言権がない代わりに、信仰に関しては大きな発言権を持ち、扱いは他国とほぼ変わりません。つまり、カルシファードにおいて女性が社会的影響力を持つことが唯一可能な道が、神殿の司祭になる事です。
 また、旗将の家に生まれた男子であっても、生まれつき身体が弱すぎて武戦士になるのは無理があり過ぎるとか、子だくさんで受け継ぐ領地もない次男以降で、魔法の素質と高い知性に恵まれていて、魔術師としてなら大成しそうな人物の場合、敢えて世俗の権力から離れ、こちらの道にシフトすることがあります。

 司祭の信仰は武戦士のように特定の神に縛られず、どの8大神でも自由に選択できます。近年、防具魔化を中心とした魔化アイテムの必要性から、魔化呪文を習得した高司祭の需要が急激に増しています。そのため、現在のカルシファードの高司祭の多くは魔化師として働いており、旗将の保護下で比較的安定した生活が保証されています。

 以下は、外国との差が大きい神殿のみを挙げて解説しています。


(サリカ信仰)
 特に人気があるのは、他国の例にもくれず農業を司るサリカ信仰です。旗将と言えども、地元の美人サリカ司祭の意見を完全無視して、勝手に徴税額を決める事は難しいと言われます(無理をしたら生産能力自体が落ちて、徴税額が落ちていく一方だからです)。
 ただし、軍人男性超優位社会であるため、最終決定権はやはり旗将にあり、サリカ司祭といえども大っぴらに反対意見を述べたりはできません。大抵のサリカ司祭が女性である事が、その不平等な関係を促進しています。ゆえに、他国の司祭ほど発言権はないようです。
 そして民衆が一向一揆を起こす場合、反乱軍の旗印になるのも大抵がサリカ司祭なので、旗将とサリカ神殿の間には見えないラインが敷かれていると言います。

 なお、カルシファードの農民の多くは「自作農」で、伴侶である妻や土地がない次男・三男などの身内が「小作農」となり、家系の外から小作農を雇うということは基本的に行われません。これは、旗将たちが農民を土地に縛り付け、他の領土に逃げないようにするための政策であって、別に親切心や領民への思いからやってるわけではありません。
 …中には、そういう立派な志を持つ武戦士が生き残っているかもしれませんが。


(ガヤン信仰)
 警察権が武戦士にあるカルシファードでは、他国ほどの人気はない信仰です。とは言うものの、武戦士の多くはガヤン信者なので優先的に寄進を受け、設備投資だけは立派なものになっています。
 普段の業務は、住民票の管理や徴税の代行や業務補助、商取引の仲介など、主に数字の管理を行っているため、他国のような神官戦士はごく少数で、デスクワークに向いたペローマ信者のような頭脳派の人間が多い傾向にあります。カルシファードは鎖国政策をとっているため商業の規模が小さく、それがガヤン神殿の仕事をさらに減らしています。

 世俗の権力が伴わない神殿にしては男性信者が多く、そのおかげでサリカ神殿ほど旗将との関係は悪くはありません。


(アルリアナ信仰)
 意外にも高い権力を持つのがアルリアナ神殿です。
 この国の遊郭(他国における娼館)は、武戦士以上でないと利用できないため、客は全て権力者層の人間であり、店員の質も高いものが求められるため、その代価として神殿の経済はかなり潤っています。
 ただし客数自体は非常に少なくなるため、他国のように「下町に小さい神殿が乱立状態」にはならず、町一つの大きな遊郭(=神殿)が1件だけという形態が普通です。

 この国の「アルリアナの乙女」は他国とは異なり、権力を強く結びついており、どちらかというと「支配者側の人間」と見なされています。アルリアナの教義の1つである「弱者を助ける」部分は、金の力に懐柔されてほとんど忘れられており、一般民衆に対しても女王様気取りの気位の高い乙女が大半です。一方で、民衆からは「金と権力のために身体と心を売り渡した下劣な売女」呼ばわりされ、おおよそ嫌われています。
 しかし、この国で女が権力者になろうと思えば、貞操を売り飛ばしてアルリアナの乙女になるのが、一番の近道なのも事実です。そしてアルリアナの乙女によって旗将や武戦士たちの機嫌を取り、カルシファードの女性の地位が奴隷ではなく二等市民として辛うじて守られているのも、また事実です。
 そのため、「容貌」に少しでもCPを費やして生まれた女性が、故郷のため、そして実家の大黒柱となるためにアルリアナ神殿に身を捧げるのは、この国ではよくある悲しい現実です。

 なお、一般庶民の「下の世話」は、固定資産を持たず、カルシファード国内を放浪している銀の月の眷属ビジュラが担当しています。


(タマット信仰)
 武戦士の信仰となっているだけあって、表の神殿の資金繰りは良好です。主な仕事は、戦いに赴く武戦士たちに幸運を与える祭事を執り行ったり、武戦士たちの悩みを聞くカウンセリングだったりします。
 また近年、就活中の武浪士や年配でヒマを持て余している武戦士を「講師」として雇い、若い武戦士に刀術の基礎を教える訓練所としても機能し始めており、その仲介料をせしめてかなり繁盛しています。
 このように、表の神殿は支配階級(武戦士)の聖地と化しているため、一般庶民の出入りはほとんどなく、お祈りのために神殿に行っても門前払いされるのがオチです。

 一方、裏タマットはゴロツキのたまり場となっており、こちらも気軽に民間人が情報を買いに行くような場ではなくなっています。本拠地に迂闊に踏み込めば、カツアゲされて金品を強奪されたり、女性であれば凌辱されたりと、外国における闇タマットとほとんど変わらない酷い荒れ様になっています。
 また、一応は表の商売扱いで軒を出している賭博場も、中を見ると不良のたまり場のようになっており、利用しているのもガラの悪い連中ばかりで、上品な客は寄り付きません。

 こうなってしまった背景には、本来、性格問題児の受け皿となるべき闇タマットのシェアを、旗将に仕える影タマットが独占してしまっているといった事情があります。そのため、ゴロツキが裏タマットで足止めを食らってしまっており、行き場がなくなっているのです。
●異種族
 カルシファードの社会は人間至上主義であるため、それ以外の異種族はほとんどが低い地位に押しとどめられています。以下は、各種族の扱いについて書かれています。


(ウィザード)
 かつては〈遥か人〉と同じ扱いを受けていたウィザード種族ですが、現在は少し距離を離した場所に置かれています。法的には民間人と同等に扱われますが、大抵は旗将の元で「宮廷魔術師」として召し抱えあげられ、「地位レベル1」(5cp)以上になっているのが普通です(地位レベル0なのは弟子の間だけです)。

 旗将たちは、魔術師だけが群れて魔術師団を作り、独自の権勢を誇り始める事を、病的なまでに警戒しています。そのため、魔化のために群れたい魔術師や、下町で薬屋でも営みながら気楽な魔法屋生活をしたい者たちは国外に出て行ってしまい、それが原因でカルシファード全体の魔法文明力の低下を招いています(魔法文明3の段階で、魔術師団による大規模魔化の事業なしに文明が発展することなど、まずありえません)。

 PCとしてカルシファード出身のウィザードを使うのであれば、基本的には個人で独立した状態で、魔術師団に属していない事になります。旗将の配下の宮廷魔術師になっても、国外では何の権力も持たないため、フリーの魔術師であるとするのが無難です。


(ドワーフ)
 国外と同じように、鉱山都市1個で1つの国として扱われ、人間の領土内で自治の形で存在を認められています。ドワーフたちは女系社会であるため、統治者は女王です。本来、女性に地位など与えない人間社会ですが、さすがにそこは承知しているので、彼女らには武豪士と同じ「地位レベル2」の権限を与えています。レベル2では世襲ではありませんが、元々ドワーフは女王を格闘技大会で決める種族であるため、そこはあまり問題視されていません。

 問題は、種族的な扱い全般です。カルシファードのドワーフは、奴隷よりマシといった程度の地位しかなく、旗将からは「地中からレアメタルを掘り起こす事」と「武具を作る事」だけを求められ、それ以外の自由とか権利といったものはほとんど認められていません。集落から集落へ移動する事さえ、正式な理由の元に許可の申請が必要になっています。

 元々、ドワーフという種族自体、群れるのが苦手で、ひきこもって趣味の鍛冶をやってればいいという職人気質が強い事から、その支配に慣れ切ってしまっており、彼らが権利を主張しないのを良い事に、旗将たちはどんどんドワーフたちを縛る方向へと進みました。
 そのせいで、大半のドワーフは外に出ようという気概すら持たず、ただ鉱山に出かけては運動し、帰宅後は鍛冶場に引きこもって作業という人生で満足してしまっています。独自の〈龍〉信仰にある「自らを鍛えるべし」という教えは、ほとんど形骸化してしまっており、腕利きの戦士などほとんどいませんし、修行に出ようなどという気概のある若いドワーフもほとんどいません。

 もし、PCとしてドワーフを使うのであれば、商人としてのドワーフに限定されます。「社会的弱者/二等市民」(-5cp)と「地位レベル1」(5cp)以上(主に富豪商人。「財産/富裕」以上で自動取得する事を推奨)が必要となるでしょう。「貧乏だけど身体を鍛えたいから」などという理由で都市から離れることなど、普通は旗将からの許可が下りません。


(エルファ)
 〈悪魔〉戦争時代の決別が今も尾を引いており、現在のカルシファードのエルファ種族が、森を出て人間社会で冒険する事など、ほぼありえない状態になっています。

 …カルシファード人の多くは、過去の虐殺に関して「さすがにやり過ぎた」と思っており、また「〈遥か人〉とエルファが平穏に共存していた時代に戻りたい」と願う者は、今も根強く残っており、むしろ年月が経つほどに増えているといいます。
 そのため、怖がりゆえに極端で過激な反応をしたがるカルシファード人にしては珍しく、エルファに対しては隷属させるわけでもなく、「一切不干渉」という態度を取り続けています。

 以上のような状況から、この国出身のエルファをPCとして使うのは、基本的にGMの許しがなければ不許可とします。しかし、リプレイのナギ・カイリの両親ように、今でも人間とエルファが愛し合い、子を残すような事例は、表には出てきませんが存在すると言います。
(彷徨いの月の種族)
 〈悪魔〉戦争時、人間に愛想を尽かして出て行ったため、カルシファードにはそもそも彷徨いの月の種族がいません。
 〈悪魔〉戦争時代の大虐殺の折、わずかに残された大森林では、エルファと共に細々と暮らすフェリアの部族が残存していますが、完全に人間を拒絶しており、姿を見せず、話し合いにすら応じません。
 また、数百年前までは森に済むギャビット・ビーの一族がわずかに存在しました。しかし、残存人口が少なすぎたため種の個体数を維持できず、既に滅び去っているといいます。

 それ以外となると、外国との交易が認められている港町でのみ、伝令としてのミュルーンを見かける事があります。ただし常駐している者はおらず、そもそも法律でも彼らをどう扱うのか、まともに記されていないのが現状です。
 PCとして使う場合、基本的には外国人扱いです。唯一、カルシファードで存在するフェリアが、野蛮な人間と冒険に出る事などまずありえません。


(銀の月の種族)
 そもそも居住環境が人間とは異なるため、交流する機会もごく稀で、扱いは国外と代わりません。また、翼人とだけは交流が盛んなのも同じで、だいたいは翼人側が傭兵として人間社会に出てきて、旗将によって雇われます。
 元々、居住環境が違いすぎてお互いに「遠い」種族であるせいか、カルシファード人も彼らに対する警戒心は薄いらしく、「善良な隣人」であろうとします(エルファたちはむしろ近すぎたために感情的になり、悲劇が起こったのでしょう…)。

 また、雇用側の人間としての本音を言えば、紅碧戦争で帝国のミュルーン空挺部隊と魔法兵器(飛空艇)に手も足も出なかった経験から、空軍形成のために、どうしても彼らが必要なのです。そのため、異種族なのに待遇は良いようで、装備もやたらと充実しています。

 PCとして使うのであれば、他国と同じく翼人の傭兵などが適切でしょう。


(銀と緑の混合種族)
 かつて銀の月から緑の月へと信仰鞍替えした4種族に関しては、別項目「第6章 銀の月の眷属のキャラクター」の「その他の眷属」で紹介しています。詳細はそちらを参照して下さい。

 混合種族の大半は、人間社会からは隔絶された土地に済み、決して交わろうとしません。彼らは、種族発生時にエルファ側の社会の世話になっていたため、そのエルファが虐殺され、人間と疎遠になってしまった今、人間社会と接触する機会がそもそも存在しません。

 ただし、混合種族の中で唯一、人間との交流が盛んな種族として「ビジュラ」がいます。元は他3種族と同様、森で暮らしていましたが、彼女らは人口を維持するために、どうしても人間かエルファの「種」が必要です。そして、エルファたちは性的にかなり慎ましい種族であり、ビジュラの高頻繁な繁殖行為に対し、おおよそ協力的とは言えません。そのため、人口維持のために性欲旺盛な人間の社会に出て行かざる得なかったのです。

 カルシファード固有の国際法では、「ビジュラは固有の本拠地をもたず、カルシファード国内を放浪する代わりに、あらゆる権力はビジュラを認め、一切の政治的干渉を禁ずる」と定まっており、それに従って各地を放浪しています。そして彼女らは、カルシファードの一般庶民の「下の世話」という重要な役割を担っており、治安維持に大きな貢献を果たしています。
 …そして、これは人間社会に知られていない事実ですが、ビジュラとエルファの交流は、実は今もなお続いているようです。森に籠って外に出ないエルファたちは、たまに森へと戻ってくるビジュラたちから、人間社会の情報を得ていると言います。そのため、人間の側からエルファと交渉したい場合、通常はビジュラがその間を取り持ちます。

 PCとして使うのであれば、カルシファード国内限定でビジュラを扱うのが妥当でしょう。また、ケラーグの少年期であれば、GMの許可があれば使用してもかまいません。






■■ 一般市民に多い特徴
 過去にエルファの血が混じっている事が原因で、「長寿」(5cp)や「動物共感」(5cp)を持つ事が多いようです。それ以外の特徴に関しては、各信仰の特徴を参照して下さい。




■■ 独自の特徴・技能・呪文
 作成ルールは、リアド大陸の一般的な双子の月の人間と同じです。そちらのルールを参照して下さい。
[編集手記]
 以上は、あくまで「カルシファード出身のキャラクターを作りたい」時の作成ルールの話であって、「カルシファードで冒険する」事は、あんまり考えていません(笑)
 というか、あれこれ新要素を追加しようとして、結局未設定で終わってる部分が多く、いちいちフォローしきれないです。例えば、「外法使い」に関しては、改変ルール用のものは用意しませんでした―――カルシファード以外では出て来ないからです。

 ぶっちゃけカルシファードの需要って、「ルナル世界でサムライやニンジャみたいな和風キャラで刀を振り回したい!」時くらいしかない気がします。
 この国の設定自体、男尊女卑や種族差別があまりに酷く、管理人としてはそういう露骨な一方的マウント取り放題な環境とかさっぱり好きになれず、カルシファードという世界そのものに魅力を感じないというのが正直なところです。ぶっちゃけて言うと、この国でPCとして冒険する事も、GMとしてマスタリングもしたくありません。非常に不愉快です。




 でも実際、現代の日本はこういう社会だなぁとは思います。
 不味い事に、日本人男性は現代日本社会がそもそも男尊女卑とは思っておらず、ちょっとでも女性の権利を回復しようと提案すると、すぐに「お前はフェミニストのクズだ!」とか言われます。

 …管理人としては、同じ国の同じ国民として、不平等な部分を是正したいだけなんですけどね?男女とか性別だけでなく、不平等な扱いというのは、必ず軋轢を生みます。男女関係の場合、そのまま放置すると人口の半分が眠っている才能を開花させないまま、人生を終えてしまいます―――それは国家にとって、ただの損益でしかない。


 しかしまあ、フェミフェミうるさい人って、そもそもなんでいちいち性別を気にするんだろう?とか思います。アレですかね、女性慣れしてないから、照れ隠しに喚いてる?みたいな??
 ほら、小学生とかで、好きな女子に対して敢えて意地悪し続ける不器用な男子っているじゃないですか。ほんとは仲良くなりたいんだけど、接触方法が分からなくてとりあえず気を引くために嫌がらせする例のアレです。ああいう感覚なんですかね?(笑)
 で、そういう人たちって「男は絶対こうすべき」「女はこうあるべき」と、既に前提条件の部分で男尊女卑になっていて、それを「適材適所」だと思っちゃってるんですよね。で、潔癖症なのか何なのか存じませんが、それが守られていない環境に対してイライラしているんでしょう。意識高い系だから。

 でも、私が思うに、適材適所を決めるのに性別だけでざっくり2区分してしまう事自体が、既に違和感全開なんですよ。で、そういうヤツに限って、「血液型占いは大雑把すぎて迷信の類だ!人をたった4パターンで分けられるわけがない!」とか偉そうに言うんですよ。じゃあ、男女という二択だけで区別しているアンタは、迷信じゃないとでも主張する気なのか?と(笑)

 また、デリケートに扱わないといけない部分は、女性の方が多いのは事実です。でもそういうのって、社会的慣習が男性優先で成り立ってるからこそ、いちいち特例処置をせねばならないのであって、例えばこの社会が仮に絶対女性主義社会だったりすると、今度は逆に男がやり玉に挙げられると思うんですよね。「男って、ときどき乱暴に扱わないと生きていけないMな生き物なのよ。めんどくさいしキモーい」って感じで(笑)
 結局、どっちが優位な社会かで、もう片方の社会に適応してない部分が「弱点として見えてる」だけかと思われるのですが。例えば、女性優位の職場として「介護士」ってのがあります。そこで、常勤でもパートでもいいので仕事をすれば、女性社会でどんだけ男性が浮くかってのはすぐにわかります。興味あればどうぞ。


 日本のような男尊女卑の社会体制は、実際は日本だけでなく、世界レベルで何百年も続いていました。人類発祥初期は、母系社会が主流だったみたいなんですが、隣の部族と覇権を争うようになって、武力(=腕力)に優れる父系社会へと変化していったようです。
 そして現在、世界では先進国を先頭に、それらの是正の方向に動いているのですが、一方で日本はというと、男も、そして女すらも「そういうもんだ」「それがこの国の独自性だ!」と諦めてるように見受けられます。
 だから、そもそも「出世して偉くなろう!」というエネルギッシュな女性もなかなか現れない社会構造になってしまっています。特に日本は「女は大和撫子であるべき」としてきたので、その傾向が強いように感じます。外国の女性ほどパワーを感じない。

 んで、男は気が短い生き物なので「言うとおりに制度を変えたのに、一向にそういう女性が現れないじゃないか!やはり女は男より劣る!それ見たことか!ふははは!」と、中ボスみたいなセリフを高い所から語りつつ、やりかけていた制度改革をとっとと畳んで、男尊女卑システムに戻して「男最強伝説」の正当性を主張しようとしています。

 …そりゃアンタ、何百年も続いてきた慣習が、数か月や数年で変わるわけないだろう?


 ま、こんな事を言ってる管理人の存在自体が、日本という国には不要な人物なのかもしれませんね。某掲示板では、何か書き込みするたびに「お前のようなフェミニストが国を亡ぼすのだ!」「売国奴は出て行け!」とか、よくコメント返しされますよ。うんざりです。
 でもそれが、この国の真実なのでしょう…日本人のくせに長身女性好きといい、男女平等主義者(笑)といい、生まれてくる国を確実に間違えたとしか思えません。
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