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唐突な白昼夢  
―――ふと気づくと、君は全く知らない森の中に立ち尽くしていた。周囲には濃い霧がかかっており、空は薄暗い。目の前には場違いなテーブルがあり、美味そうな軽食がたんまりと積まれていた。

 さっき酒場で遭遇したばかりの怪しいシャストア信者の女と、人間サイズのクラゲのような生物が、同じ宅に座ってお茶をすすりつつ、何やら会話を興じている。
シャストアの女
「…もうお茶はいいの?」


謎のいきもの
「飲んでる場合じゃないよ…

 ものすごい数の不愉快な奴らを相手にするんだ。
 急かす者、強要する者、仲間外れにしたがる者…

 …正直なところ、戻りたくはないんだけどね。」

シャストアの女
「あなたは自分に厳しすぎるわ。
 あなたが笑ってくれないと、この世界も暗いままなの。
 もっと笑おうよ―――ね?」


謎のいきもの
「……ああ、そうだね。
 10年前のボクなら、まだ笑う事もできたけど…

 ごめん。もう行くよ…
 さよなら。」


 そう言うと、そのクラゲのような人語を発する謎の生き物はゆらりと消えた。君は、残った彼女へと近づいた。


シャストアの女
「あら!いらっしゃい。

―――元気してた?」
▶ 「お前は何者だ?」
▶ 「ここはどこだ?」
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