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■第12節 奇しき赫耀のガンランス
 「モンスターハンター」世界固有の有名なロマン武器として『ガンランス』が存在する。ランス(槍)に砲撃機能を追加し、白兵戦の威力を増強させようというコンセプトの武器である。
 「砲撃」とある通り、火薬を使った砲撃装置があるのだが、なぜか射程は異様に短く、一般に射撃武器とは見なされないし、該当世界ではそのような方向に進化する様子も見られない。火薬が既に実用化された世界であれば、単純に銃としての機能を充実させれば火力アップにつながるわけで、敢えて「槍」の部分にこだわる必要もない。

 つまり、我々の地球の「常識」に当てはめると、ガンランスはほとんど合理性のない武器と言える。実際、地球の歴史でガンランスが製造され、運用された事はない。
 だが、戦艦が主砲をぶっぱなす時の爆炎や轟音といったロマン要素が搭載されており、リアリティなど皆無の武器のくせに、なぜか異様にかっこいい。それがガンランスの人気の秘密と思われる。

 かく言う管理人も、モンハン世界では
「炎の匂いが染み付いてむせかえる」レベルのガンランサーであり、ブラストダッシュで戦場の空を駆け抜け、着地と同時にフルバースト・ファイアーを叩き込む最低野郎(ボトムズ)の一人であったりする。

 来週も管理人と地獄に付き合ってもらう!

 この項目では、この「ロマン武器」をどうにかして再現し、リアル志向のガープスのルール下でも実用に耐えるような「何か」を開発してみようと思う。
■状況
 リアルの史実を見れば、ガンランスに近い形状と用途の武器がなかったわけでもない。まずはそこから再現のための知識をかき集めてみよう。
●銃剣(ベイオネット)
 「モンスターハンター」で登場するガンランスの一部は、
「ライフル銃に銃剣を取り付けたものを巨大化した」ような形状をしている。つまり、リアルで実際に存在したベイオネットという武器に近い外観を持っている。

 史実のベイオネットとは、マスケット銃の銃口の下あたりに取り付ける短剣の事である。ベイオネット自体はただの短剣なのだが、本体が細長い長銃と組み合わせる事で「臨時の槍」として運用できるようになる。

 いわゆる
「合体武器」なわけだ。

 ただし、ベイオネットとガンランスは運用方法が全く異なる。
 当時のマスケット銃は性能が低く、1発撃つたびに長い装填時間が必要であり、その間に敵の騎兵が突撃してくると困った事になった。
 そこで当初は、護衛のための大量の槍兵を用意する事で槍衾(やりぶすま)を形成し、騎兵の突撃を未然に阻止していた。しかし、やがてベイオネットが開発される事で、銃兵が槍兵を兼任できる事になり、防御にしか使えない槍兵がいらなくなったのである。こうして、兵士全員が銃剣を装備する事で大幅な火力アップに繋がった。戦列歩兵時代の幕開けである。

 ただし、このベイオネットの立ち位置はサブ・ウェポンであり、メイン火器はあくまでマスケット銃による射撃である。ガンランスのように、槍をメインとして戦う白兵特化武器ではない。


●火槍(ファイアランス)
 ガンランス(銃槍)の名称に惑わされ勝ちだが、実はよりガンランスに近い武器として、古代中国における
火槍が存在し、実際に戦場で使われていたようだ。

 火槍は、銃が発明される前の最初期の火薬武器であり、槍の下に火薬が詰まった筒(青銅や竹素材を使用)を取り付け、戦闘時は筒内部の火薬に着火する事で、火炎放射しながら槍の部分で突っつくという運用がなされた。
 おそらくモンハンのガンランスは、この火槍がモデルだと思われる。

 火槍は西洋へと伝播し、そこでは「ファイア・ランス(fire lance)」呼ばれた。やがてファイア・ランスは「銃(Musket)」へと進化する。そしてマスケット銃は東洋へと逆輸入され、さらに海を越えて日本における「火縄銃」として知られるようになった。
 なお、火槍に近い火器が登場する作品として、ジブリのアニメ「もののけ姫」に登場する石火矢が存在する。作中では「石火矢」という名称で登場するが、リアルに則した正しい名称にするなら「火槍」である(リアルにおける石火矢は、もう少し先の時代に登場する砲台の名称であり、主に艦載砲として運用された全くの別物である)。

 なお、もののけ姫の火槍(石火矢)は砲弾らしきものを発射しているが、リアルの火槍に使われた火薬は、混ざりものの多い低品質なもの(いわゆる黒色火薬)だったため、あそこまで高い威力と長い射程は出せず、ほとんど火炎放射器として運用されていた。
 一応、木片などを火薬に混ぜる事で、噴射時に破片効果を狙った殺傷攻撃も可能だったようだが、射程はせいぜい3~4メートルほどで、防具を着用した兵士に対する殺傷能力はほとんどなく、目くらましや威嚇目的の牽制攻撃の域を出なかったようである。

 そのせいか、火槍は日本にも一応伝播したらしいのだが、「実戦では使えない」と判断されたのか、即座に廃れてしまったらしい。もののけ姫の世界観とは異なり、日本で火槍が大々的に使用された記録は残っていない。
■対策
 マスケット銃以前の火薬兵器として火槍が存在する以上、TL3のルナルでも火槍は技術的に可能である。
 ただ、ルナルでは既にマスケット銃の段階まで進んでいる事から、火槍に戻すのは実用性に欠けるだろう。そこでやはり、「ガープス・マジック」の呪文を用いて何らかの強化を行うのが適切と思われる。
 デルバイの鍛冶屋アーダンが考案した「ガンランス」は、槍の矛先と《火炎噴射》の攻撃を同時に行い、命中箇所に鋼の刃と炎の焼きダメージの双方を同時に入れる事で、火力アップを図ったものです。

 基本的には「槍」であり、〈槍〉技能で扱います。ただし、《火炎噴射》の炎展開状態と共存するにあたっては、とりあえず《魔法の杖》が魔化されたクォータースタッフをベースにせざる得ませんでした。《魔法の杖》の魔化条件が「長さ2メートルほどの細長い棒」なので、まずこれの条件をクリアしないと、そもそも杖先から噴射系の呪文を放てないのです。
 ですので、実際は「スピアの棒の部分(重量が同じなので実質クォータースタッフ)だけを用意し、そこに《魔法の杖》を魔化。その後、先端に銃剣を取り付けて槍にする」という特殊な製造工程を辿っています。

 結果、火槍のような「槍の下に火薬壺を取り付ける」のではなく「魔法の杖の下に槍を取り付ける」という銃剣パターンになっています。
 この武器は、攻撃が命中すると、展開中の《火炎噴射》と下部の銃剣の両方が命中し、それぞれ個別にダメージが適応されます―――ガープスでこんなおかしな例外処理を認めていいのか?と思われるかもしれませんが、実は1例だけこういう処理をする白兵武器が公式ルールとして存在します。それは、初版「ガープス・マーシャルアーツ」のp212に掲載されている中国の特殊武器「南虎鍬」(読み方不明)です。

 この武器は、西洋でいうところのトライデント(三又鉾)に相当するもので、命中判定時に成功度に応じて先端の命中本数が決まり、防御側は一括して1回だけ能動防御を行います。回避に失敗すると、それぞれの先端が命中し、個別でダメージを与える仕様になっています。ただし、先端が重くなるため、この武器の運用時は常に技能-2されます―――いわゆる近代銃器における「反動のデカい大口径のアサルトライフルでフルオート射撃をしている」のと同じような処理だと思えばいいでしょう。

 当サイトでは、アーダンが考案した「ガンランス」にこのルールを適応し、本家モンハンのガンランスにおける「火薬の爆発を付加する事でダメージを底上げする」という設定を拾う事にしました。以下に、このオリジナル設定武器のデータを挙げておきます。
■ガンランス
 《魔法の杖》が魔化されたクォータースタッフの先端の下部に短剣型のブレードを取りつけ、全体を槍として運用する武器です。片手運用でも長さ2として扱われます。
 この武器は、噴射系の呪文(《火炎噴射》《音噴射》等)と組み合わせて使う事を前提としています。そのため使用者がそれらの呪文を習得していない場合、「扱いにくいスピア」としてしか運用できません…あるいは物凄く高価になりますが、この武器自体に《火炎噴射》などを魔化する事で、誰でも本来の性能で使えるようにはできます(同時に《発電》を魔化したり、パワーストーンを大量に搭載するなりして維持できるようにする必要がありますが…)。

ガンランス
特殊   長さ1+   $100 2.5kg 必要体力10 威力・長さは呪文依存。
突き+2 長さ1-2  下部のブレード。呪文と同時に命中。
(両手使用時)
特殊   長さ1-2+ 必要体力10 威力・長さは呪文依存。
突き+3 長さ1-3  下部のブレード。呪文と同時に命中。

*本体は上質のクォータースタッフであり、《魔法の杖》としても機能する。
*上質の場合は下部ブレードの威力+1、価格$220となる。

 火霊系呪文《火炎噴射》パワーレベル1以上を常時維持した状態で使う事を前提とした特殊なスピアです(最低でも《火炎噴射》を15レベル以上で習得しておく必要があります)。ゲーム的には「ガープス・マーシャルアーツ」の南虎鍬(p212)の特殊ルールを用います。〈槍〉技能で使用します。
 杖の先から常に火炎を噴射させて維持しつつ、「炎の剣」状態で突きます。武器の命中判定と、攻撃に対する相手の能動防御はそれぞれ1回ずつですが、攻撃が命中した場合、炎の剣と下部ブレードの両方が対象に命中し、それぞれ個別にダメージを与えます。防護点もそれぞれに対して適応して下さい。

 元となる南虎鍬のルールでは、攻撃の命中本数は成功度に応じて決まりますが、当サイトでは煩雑さを避けるため、命中判定に成功すれば一括して両方とも命中するとします。ただし、この槍は先端がやや重くバランスが悪い構造なので、運用時には常に〈槍〉〈呪文噴射〉技能の双方に-2の修正を受けてしまいます。
 なお、防御側の能動防御ですが、本来は《火炎噴射》の炎に対しては「受け」が行えませんが、この武器は下部ブレードが物理攻撃であるため、そちらを適応して普通に「受け」が行えます。防御側の鎧がチェイン・メイルの場合、刺し攻撃扱いとなり防具の防御は括弧内の性能を適応します―――要するに防御側の能動防御では、実体を持つブレードの側が適応されるわけです。

 武器の長さに関してですが、杖の先から噴射系呪文を使った場合、パワーレベル1の炎の剣の長さで+1されるため、実際の武器の長さは2となり、ちょうど下部ブレードとの長さが同じになります。
 一方、パワーレベルを2以上で使用した場合、炎の剣の方が1へクス余分に遠くに届く状態になります。この場合、炎の剣だけが遠くに届き、下部ブレードが届かない状態で攻撃したならば、命中判定は〈呪文噴射〉技能で行い、下部ブレードは攻撃に一切関係しません(ただしこの時も先端が重い不安定な武器を振り回している事に変わりはないため、命中判定-2になります)。防御側も火炎噴射だけを受ける形になるため、従来通り能動防御の「受け」は行えなくなります。
 なお、あまりないケースでしょうが、噴射系呪文を全く展開せずにこの武器を使用した場合、技能レベルに-2の修正を受けて運用される「射程が少し長いだけのスピア」です(杖の方は命中しません)。

 ガンランスは現状、個人レベルでの発明品であるため、特定の月の信者にしか使えないといった制限はありません。ただし、噴射系呪文が習得可能な種族かつ魔法戦士でないと、運用する意味はあまりないでしょう。
 …なんだよ?
 アーダンの分際でリア充かよ??

 とっとと爆発してしまえ!

 …火薬を扱うデルバイ神殿だけにナー?
■サンプル・キャラクター
 以上の理論により、作成されたキャラクターが以下である。
【基本設定】
 デルバイの神官戦士アーダンは、リアド大陸中央のトルアドネス帝国の一角、ドワーフたちの領土であるハン公国出身の鍛冶屋です。一般に、人間のジェスタ下位従属神の信仰は稀なのですが、住人の9割がドワーフである公都ハン=トルアで生まれ育った彼は、ごく自然にデルバイ信仰に目覚めました。
 発明や冒険への情熱が強い彼は、他の国で生まれていれば赤の月信者(タマットなど)になっていた可能性もあります。しかし、帝国では青の月信仰しか認められておらず、お堅い教義が立ち並ぶの中、発明に必要な「ひらめき(直観)」を推奨する信仰と言えば、デルバイくらいしかなかったのです。

 彼は発明する事と同じくらい実践での試験運用がする事が好きで、どちらかというと「冒険のために鍛冶をやってる」タイプの鍛冶屋です。そのため、〈鍛冶屋〉技能レベルはどうにか一人前といった程度で、それほど注目されている人材というわけでもありません。
 そんな彼が独立して仕事にありつけているのは、ひとえに「ドワーフ種族には人気がない剣や槍といった戦闘特化武器」の製造や修理を積極的に引き受けているからです。ハン=トルアはドワーフの町であり、ジェスタを始めとする鍛冶神の信仰が盛んで、マスタークラス(レベル20)の腕利きの鍛冶屋などザラにいます。ですが、ドワーフの鍛冶屋の9割はジェスタ信仰なので、教義で使用を制限されている剣や槍の製造やメンテナンスを行う鍛冶屋が非常に少ないのです。人間種族でかつデルバイ信仰の彼は、その小さなニーズを満たす事で仕事を得ています。

 彼はこの歳になって、ようやく新武器「ガンランス」の開発に成功しました。当初、組み込む事を予定していた「ガン(銃)」の要素はどこかへ消えてしまいましたが、「火器の追加で火力アップ」という部分はどうにか実現できています。この武器が流通するかどうかは、デルバイ神殿でのニーズがあるかどうか(《火炎噴射》を習得できる信仰でないと意味がないので、神殿武器しか道がないでしょう)と、今後の彼の宣伝の仕方次第でしょう。


【設計思想】
 近接戦闘を重視した重装備の魔法戦士です。20レベルまで上げた《火炎噴射》で2Dダメージの噴射を維持しつつ、ガンランスでのダブルヒットを狙います。彼が使っているガンランスは、銃剣の部分を上質のものに変更しているため、片手での刺し攻撃でもかなりの致傷力を持っています(基本致傷力が「突き+3」になっています)。
 攻撃が命中すれば、火炎噴射で叩き/2D、銃剣で刺し/1D+3が同時ヒットなので、相手が強化プレート・アーマーでも着ていない限り、相当なダメージを期待できます。

 また、火炎噴射の代わりに《火球》を放つ事で、遠距離にも一応対応しています。なお、第3版のルールでは「《魔法の杖》の先端から射撃呪文を放てない」ルールになっているのですが、当サイトでは「先端からの発射を認める」事にしています(当サイトのハウスルールです…というか「発射できない」とした理屈がイマイチ良く分からないので)。
 これにより、本家モンハンのガンランスの「竜撃砲」のような演出も可能です(派手に爆発させたければ《爆裂火球》を使えばよいでしょう)。
【基本設定】
 アーダンと共にガンランスの開発に携わっていたデルバイ神官のドワーフたちです。銃剣の特殊構造は、主に彼らが考案しました。アーダンの数少ない理解者たちであり、現在でも彼の発明や実践に協力してくれています。

 彼らは、魔法と機械が融合した発明に携わっています(これは、機械文明を重視するドワーフの中でも異端です)。科学やマシン技術に加え、〈神秘学〉など魔法関係の知識も持っています。性格も個性的な者が多く、魔導兵器の開発プランを考案したり、銀の月の〈多足のもの〉の機械技術に興味を持ったりと、ハン=トルアのドワーフたちの間でもかなり浮いた連中と言えます。


【設計思想】
 アーダンと同じく、近接戦闘を重視した重装魔法戦士です。15レベルの《火炎噴射》で1Dダメージの噴射を維持しつつ、ガンランスでのダブルヒット攻撃を狙います。基本致傷力はあまり高くないため、基本的には装甲の薄い部位を狙っていくとよいでしょう。
 威力が欲しい場合は、数ターンで切れるのを覚悟でパワーレベル3の《火炎噴射》を一時的に運用するか、《火球》の呪文で射撃を行うと良いでしょう(竜撃砲!)。
■実戦
 ガンランスの試験運用の標的として選ばれたのは、ハン=トルアの市民から通報を受けて害獣指定された「丘鯱」ことワイラーです(「巨大生物(モンスター)」の項目を参照)。
 襲撃は夜間に決行する事となりました。

 理由は様々ですが、第1にワイラーが昼行性であるため、夜間は動きが鈍く判断力に欠くであろう事。第2に、ドワーフたちは種族的に「暗視」能力を持つため、月明りさえあれば戦闘に支障がない事。第3に、他の動物に邪魔されにくい事などが挙げられます。

 なお、アーダンは人間なので暗視能力を持ちませんが、《赤外線視覚》の呪文が使えるようになる魔化アイテムを所持しているため、少なくとも戦闘行動に支障はありません。
 ワイラーの視覚は弱く、平常時で「近視」状態です。ただし嗅覚と振動感知には優れており、視覚にあまり頼っていない生物なので、この暗闇状態でも戦闘修正はないものとします。
 一方、アーダンは《赤外線視覚》の魔化アイテムを使って3点疲労。周囲の温度差がはっきり見える視力を得ました。これで全てが完全に見えるわけではありませんが、通常の生物と無生物の温度差がくっきり見えるため、普通に熱を発している生物相手であれば視界ペナルティはなくなります。

 アーダンたちは無造作に浅い湖に足を踏み入れました。ワイラーは体の下半分を水に漬けた状態で睡眠しています。振動感知能力があるので、水面に異変があれば即座に気づくはずです。
●戦闘開始
 帝国領ハン=トルアのデルバイ神殿より派遣された討伐隊の「ガンランサー」アーダン(150cp)&ドワーフ・デルバイ神官(100cp)2名と、野生動物の「丘鯱」ことワイラーが戦闘を開始します。

 初期配置は、お互いに100メートル離れた位置とします。
 なお、遠距離では当サイト独自の戦略MAPを用い、相対距離15m以下に突入した時点で戦術MAP(1へクス1メートルの標準表示)に切り替わります。

 アーダンは戦闘開始直前に《赤外線視覚》をかけており、戦闘終了時(1分後)まで維持可能とします。その他、ドワーフのデルバイ神官は「暗視」能力、ワイラーは超嗅覚&振動感知能力持ちであるため、各員、暗闇によるペナルティはありません。
 今回の戦場「水没渓谷」の真ん中にある湖は、人間でも膝の高さにも満たないほど浅い深度で、湖というより「水たまり」です。足場による不利な修正は実質発生しません。

 ワイラーは全力疾走でガンランサー部隊に突撃を仕掛けてきます。
 ワイラーは体温調整機能が不完全で、陸上では毎ターン生命力-4判定を行い、失敗すると何もできない空隙のターンが発生しますが、5秒間の疾走中、失敗は一度のみで70メートルの距離を一気に駆け抜けました。
 時速に直すとほぼ50km。現代の自動車の一般走行速度とほぼ同じです。

 対するガンランサー部隊は、総員《火球》に集中。
 モンハンのガンランスで言うところの「竜撃砲」みたいなものです。3秒間「集中」を行い、先端にダメージ3Dの火球を発生させ、さらに「狙い」をつけました。呪文の発動段階で手間取った者が2名ほどいたため、各員の「狙い」補正はまちまち状態です。
 第6ターン。

 ワイラーは全力疾走で16メートル前進。距離12メートルにまで迫ります。またこれにより、戦略マップから戦術マップに切り替わります。
 ガンランサーたちが次々と最大パワーレベルの《火球》を発射!

 ―――しかし、目標値が10~11と微妙な値だったためか、なんと3人とも命中判定で失敗!命中確率50~60%が3回だったので、1発くらいは命中しても確率的にはおかしくはなかったのですが…まあ、こういう事もあるでしょう。

 
……ん?
 …どこからか、1本の矢が飛んできました。

 そいつは標的に命中しましたが、ワイラーは高速移動で回避。奇襲攻撃だったので-2修正を加えたのですが、目標値8の「よけ」に成功されてしまいます。

 一方、ガンランサーたちは呪文射撃直後の自分たちのターンで《火炎噴射》に集中。こちらがガンランスの本命行動なので、さすがに発動に失敗はしないでしょう(全員15レベル以上の熟練者)。
 ワイラーは一番ガタイのいい標的を狙う傾向にあります。
 なので、第7ターン―――迷わず正面のアーダンに突進!

 さすがにこれはかわせず、アーダンは体当たりを食らって転倒し、さらに踏みつけられて1点ダメージ。しかし、周囲のドワーフたちはそれをものともせず、全力二回攻撃でガンランスを叩きつけまくります。ここでそのまま手をこまねいていても、犠牲になったアーダンが危ないだけだからです。
 さすがにペナルティ込みだと技量が低くなる(12レベル)ためか、攻撃を外したり、当てても回避されたりの連続でしたが、計4回攻撃中、どうにか1本だけ炎のブレードが命中して3点のダメージを与えます。

 なお、体当たりを食らってもアーダンは「集中」を維持し続け、転倒状態ながら自分のターンには《火炎噴射》を発動しました。
 ルールブックではそのあたりのルールが曖昧なのですが、転倒していようと近接戦闘していようと、呪文の集中を維持し続けられたのであれば、発動は可能であると管理人は判断しています。
 第8ターン。
 なんとワイラーが、この肝心な時に放熱不良を起こし、膝立ち状態で絶好の的であるアーダンへの追撃が出来ず、立往生してしまいました(HT-4判定に失敗)。
 まるで●トルテックのライフルマンみたいな事になってます。

 これを逃すガンランサーたちではありません。
 立ち上がったアーダンとデルバイ神官たちは、次々と全力でガンランスを叩きつけ、爆発炎上して合計13点ものダメージをワイラー与えました。ついでに、デルバイ神官Aの一撃のダメージが8点だったため、ワイラーは朦朧状態になりました。

 動物の弱点は、HPは高いけれど天然の生体装甲なので防護点がどうしても低くなり、一度ラッシュ攻撃を受け始めると膨大な蓄積ダメージで凄まじい量の「衝撃」を受けてしまい、続けて次のターンもロクな自発行動ができなくなる事です。
 第4版では衝撃の効果が大きく減衰し、体格の良い動物は衝撃の効果を小さくできるようになるのですが(そして-4修正が衝撃の最大値になってます)、第3版の時点ではそのようなルールはありません。ゆえに、ラッシュ攻撃を受けたら一度撤退すべきでした。
 第9、第10ターン。ワイラーは毎ターン、ラッシュ攻撃を受け、「衝撃」を10点以上受けるため、ロクな反撃ができません。
 アーダンが狙われているので、まず彼が通常攻撃でワイラーの「後退防御」を消費させた後、残る二人のデルバイ神官が全力二回攻撃する戦術がハマり、9ターン目で合計13ダメージ、10ターン目ではアーダンの攻撃に対する「後退よけ」もダイス目14で失敗し、合計34ダメージ(!)を与えます。

 …こうなった場合、ワイラーは一旦全力で後退し(4メートル後退)、敵が突出してきたところで再度突撃(体当たり)すれば、まだまだ戦えたでしょう(モンハンのモンスターならそうするでしょう(笑))。ただ、ワイラーはさほど知能が高くなく、そのクセに獰猛でとにかく獲物に突っかかるという面倒な性格のため、「退く」という行為ができなかったのです。

 HPが3を下回り、移動力と「よけ」が低下した11ターン目で、さすがのワイラーも逃走を開始しました。しかし、12ターン目―――
 なんと…
 第12ターン目の冒頭、ワイラーが何度目かの生死判定でダイス目17を出してしまい、走行中に即死。生命力16と言っても、17が出てしまったら失敗です。これは、どうしようもない。


 「ガンランサー」アーダンの勝利です。


 管理人としては「追撃戦」の用意も考えていたのですが、逃走中にあっけなくお亡くなりになったため、手間が省けました。
[編集手記]
 ―――何年振りだろう?
 管理人はついに自分の手で、アーダンを救い出してしまった。

 前回の「ダブルセイバー」の項目に引き続き、私が過去にプレイした作品の中で、どうしても救いたいキャラクター二人を救おうと足掻きました。
 前項のイシュタルに関しては、まだ続きがあったりするのですが(だからテロップをENDにしなかった)、諸事情によりそれも難しくなってきた感じなので、まぁとりあえず「気になってた二人を救いようのない世界から救助した」って事で納得する事にしましょうか。

 では、本題へ。


(ガンランスをガープスで再現する)
 か・な・り 悩みました。そもそもガープスを取り扱う当サイトで、そんなもんフォローする意味あるのかと。実はこのレポートを書くにあたって「この武器を取り扱うべきか」どうか、さんざん悩みました。実時間にして、数年は悩んでます(笑) てか、実用性込みで再現するアイデアが思いつかなかったんですよね。
 前項のダブルセイバーは、映像作品としてスターウォーズがあったこともあり、辛うじて「棒術」と魔法を混合して実用性を論じる段階まで持っていく事ができましたが、そこからさらにアイデアを発展させて、「火薬の代わりに魔法でどうにかすればいけるか?」と思い、今回のようになりました。

 基本的に管理人は実用主義・現行ルール防衛主義者で、既存のルール内でベストを尽くしたり、新しい形を考えるのは好きなんですが、一方で「一切の制限なし」の状況で新しいものを作るのことは、実はあんまり得意じゃないんです。クリエイターとしては、明らかに鬼才・天才の属性は持ってない人種である自覚はあります。
 なので、ガンランスのための新しいルールを作るのを、脳内でずっと拒否してました。「そんなのリアリティがない」の一点張りです。
 ただガンランスには、他のモンハン空想武器には乏しい「炎の匂いが染み付いてむせ返るロマン」がある。ミリタリーオタクにおける「大艦巨砲主義」的なロマンですな。管理人はミリタリーオタクとも言い難いのですが、そのロマンのうわべだけなら理解できるので、ガンランスのために既存の自分を可能な限り捨てて挑みました。
 結果、「マーシャルアーツ」に掲載されていた「南虎鍬」のルールを使えば再現できる事に気付き、「完全な新ルールを作らなくても再現できる」事に気づきました。

 ついでに言うと、モンハン続編で追加されたチャージアックスやスラッシュアックスにはそのへんのロマンがイマイチ感じられないので、管理人はそっちの武器の再現に興味が沸かないし、モンハンをプレイしていても「使いたい」気持ちもさっぱり湧かないです。多分そちらの武器種は、変身超人(仮面ライダーなど)の武装とか、巨大ロボットの合体変形のロマンのようなものがあるんだと思いますが(憶測)。
 ただ、管理人は男の子なのにロボアニメとか変身ヒーローものとか全く興味なかった幼少期を送っていたので、そっちの知識はほとんどなかったり。

 …幼少期は、「●ンキーモモ」とか少女アニメの方が好きだったんですよね(笑)


(ガンランスの使いどころ)
 今回、創作したガンランスは、ぶっちゃけ「普通に《火炎噴射》する」か、「技能-2にする代わりに追加火力を付随して威力を高めるか」の二択のようなものです。普通に考えるなら、前者を選んだ方が無難です。「実用性はあるか?」と言われたら、上のように派手なレポートを書いてなお「う~ん…」と悩むレベルです(笑)
 おそらく「実用性とロマンを共存させたギリギリのグレーゾーン」あたりを彷徨ってる武器種と言えるでしょう。使い手が「魔法戦士」に限定されてるのも痛い。結局のところ、元ルールとなっている「南虎鍬」と同じタイプの武器ですが、さらにニッチ層向けと言えます。

 そんなガープス版ガンランスですが、「防護点が低く」「HPだけがやたら高い」相手であれば、普通に《火炎放射》したり槍で突っつくよりは効率よく駆逐できます―――となると、仮想敵は動植物、巨大生物(モンスター)あたりになると思います。
 今回、標的として登場したモンスター「ワイラー」ですが、防護点3と自然界の動物の中ではやや固い分類なので、ちょっと苦戦するかなー?とか予想してたんですが、案外そうでもなかったようで、ダメージダイスを何度も振る性質上、確率の法則で平均ダメージを底上げする効能があったようで、意外と早く討伐できてしまいました。また、敵が接近してくるまでに射撃呪文で射撃する事で、ガンランスのロマン要素の1つ「竜撃砲」らしきものを再現できたのは、予定外の収穫でした。

 ただ、このガンランスを使う最適化したキャラクターとなると、デザインが難しい。今回、100cpのデルバイ神官と150cpのちょっと優遇したキャラクターを用意しましたが、これが最適解とは言い難いです。本気でマンチキンするなら、習得呪文に制約のないウィザード種族でやった方がいいでしょう。それで《浮遊》を習得し、飛行状態で戦闘する方向で。ちょうど前項の「ダブルセイバー」のイシュタルみたいなキャラクターを用意すれば、100cpでもそこそこ強くなりそうです。
 今回のアーダンの場合、キャラクターの再現性を重視したため、体力にやや過剰なCPが投資されていますが、ここは体力11まで落として20cpを確保し、〈槍〉と〈呪文射撃〉の精度を上げた方が良いと思います。できれば16レベルにして、技能-2状態でも14レベルで攻撃できるるようにした方が良いかと。
 あと、《火球》《爆裂火球》のいずれかも15レベルまで上昇させ、発動で失敗するのは避けた方が良いでしょう(レポート中で呪文の発動で失敗してる者の一人がアーダンでした)。


(ガンランスのデータ上の構造)
 単純に、上質のクォータースタッフ($30 2kg)と大型ナイフ($40 0.5kg)に、《魔法の杖》の魔化の価格$30を追加しただけになってます。上質の場合、大型ナイフの部分だけが4倍となり、杖($30)+上質ナイフ($160)+魔化($30)で計算されています。

 上質のガンランスの価格が異様に安いと思われるかもしれませんが、こうした特殊な計算式のためで、別に設定ミスではありません。まぁ、神殿武器としてルール化するのであれば、通常品質で$100、上質で$1000(剣以外のブレード武器で上質の品は10倍にするのが基本なので)にするのも「あり」かもしれませんが…

 実際のところ$1000の価値はないよなぁ…この武器(笑)
(アーダンの嫁の話)
 アーダンに関しては、前項の「ダブルセイバー」でさんざん語ってるので、ここでは繰り返しません。彼は、管理人の分身みたいなものです。
 なお、アーダンは原作では「アーマーナイト」(鎧騎士)→「ジェネラル」(将軍)とクラスチェンジし、そこで終わるキャラですが、原作では「ジェネラル」のさらに上位クラスとして「バロン」(男爵)が存在します(味方キャラにバロンはおらず敵専用クラス)。
 バロンは全武器に加えて全系統の魔法が使えるスーパーユニットなのですが、ルナル世界のアーダンは「バロンになれる英雄キャラ」を想定しています。
(なお、原作のラスト付近で敵側に銀の槍とトローン(電撃魔法)を装備したバロンの群れが現れ、阿鼻叫喚状態になります(笑))

 恋人のアイラに関して。
 同作品に登場するイザークの女剣士(イザークの王女)で、アーダンと結婚させるのに適した花嫁キャラ候補第1位の女性キャラクターです。
 理由は色々ありますが、①専用夫婦会話がちゃんと用意されてる、②同じ徒歩ユニットなので、行軍中に足並みを揃えやすい、③アイラ自体が強キャラで、誰と結婚しても強い子供を残してくれる(アーダンが最弱なので、そのフォローが可能)、④二人とも割と生真面目で堅実な性格なので、性格的に見ても「夫婦」として破綻しない…などなど、おそらくゲームに登場するアーダンの嫁候補の中では、最も適性がある女性です。世間では「アダアイ」(アーダン×アイラのカップリング)というマイナーなジャンルに属します(そもそもアーダンを結婚させるプレイ自体がマイナーです…可哀そうに)。

 なお、管理人個人としても、アイラみたいなタイプの女性は嫌いじゃないです。いぢりがいありそう。


(MMDモデル)
 何とかアーダンを再現しようとして、二つの候補がありました。
 片方は、レポートに登場したモデルよりも原作に近い顔つきだったのですが、お世辞にも「イケメン」とは言えず、完全に「キモいオッサン」でしかなかったため、これをアイラとカップリングさせるのはさすがにアイラが可哀そう(笑)だと思い、もう片方の「あんまり似てないけど割とイケメン」のモデルにしました。

 一方、アイラのモデルはかなり手抜きです。
 てか、衣装がいいのがなかったですね。軽装戦士って、MMDだと露出度が高すぎてビキニアーマーみたいで、生真面目なアイラが着たがるような衣装の軽装戦士ってのがいないんですよ。なので、いつもシャストア信者に着せてる服装の色を変えただけで対処しました。

 今回、一番時間をかけたのは、ガンランスのモデルかも。
 今回のガンランスのモデルは、遠い過去、私がまだMMDドラマ動画を作っていた時代、ネット上の知り合いに頼んで作ってもらった「デッドウイングSP」のアクセサリモデルで、今回の利用にあたっては自前でPMDモデル化して、見栄えが良くなるように適当なエフェクトもかけてます。
 ところが、その後になってMMD界隈を周回していると、過去のMMDerの作品大会で作られたとおぼしきガンランス「デッドウイングSP」のPMDモデルが配布されているのを発見!グーグルでMMDガンランスを検索しても引っかからなかったので、まさかの死角でした。
 こういうネット上に埋もれた「使えるお宝」、まだまだありそうですねぇ…どうやって探そうか悩んでます。せっかくいい出来で公開もされてるのに、いざ使いたい人が現れても発見できなくて埋もれてしまう―――本当にもったいない。


(「奇しき赫耀」って何?)
 「奇しき(くしき)赫耀(かくよう)」と読みます。意味は「怪しく赤く照り輝く様」といったところ。もう現代日本語では使われない言葉です。

 元ネタは、ゲーム「モンスターハンターライズ」に登場する隠しボス的な存在で、「奇しき赫耀のバルファルク」というモンスターがいます。見た目は一応「銀と赤のコンストラクトが印象的な4枚翼のドラゴン」なんですが、やってることはほとんど宇宙戦闘機か何かでして、遭遇した時は「新型のモビルアーマーかな?」と管理人は思いました。

 このドラゴン、地上で暮らすにはちょっと過剰な出力を持ってまして(多分住んでるのは成層圏とかオゾン層の上とかそこらへん)、おそらくリアルであの速度で飛んだら、地上すれすれで戦闘機が通過した時や、最大出力でレールガンを撃った時と同じように、通過場所の周辺構造物は衝撃波でことごとく粉砕され、大被害になると思います。ハンターは狩り狩りしてる場合じゃない。物理法則舐めんなって感じ。

 なお、ライズで登場するバルファルク変異個体は、
 それで村1つをバイオームごと滅ぼしてます。
 もういいから、宇宙(そら)にお帰り。




 最後に、アーダンの恋人のデータを挙げておきます。
【基本設定】
 トルアドネス帝国のザノス=トルア東部、セレン内海に面する海岸付近にクルブネと呼ばれる小さな王国がありましたが、帝国の建国戦争の際に滅ぼされました。彼女はその国のイザークという名の町の出身で、継承順位は低いながらも王家血筋の女性です。
 クルブネが帝国に滅ぼされた際、彼女はまだ10歳にも満たない子供であった事もあり、帝国情報部の追跡から辛くも逃れました。そして今は一般人に混じり、帝国領内で傭兵剣士をやっています。

 彼女はガヤン入信者で、普通に神殿にも出入りしていますが、実際は裏ではシャストア神を崇めており、ボーナス技能はシャストア信者のものが適応されています。いわゆる「双月信仰」(青と赤の月の対となる神を同時に崇める)に近い状態です―――無論、このような変則処理が為されているのは、成長過程で帝国に祖国を滅ぼされ、本当はシャストア信者になる予定が、帝国の政策で「青の月以外の信仰は認めない」とされたためです。そのため、表向きは「ガヤン入信者」(5cp)としての地位を持ちながらも、「秘密」(-10cp)の特徴を持ちつつ、ボーナス技能はシャストア信者相当という奇妙な処理になっています。
 こんな事をしていれば、いつかはバレそうなものですが、彼女はもともとお堅い性格で、シャストアよりもガヤン信者向きであるため、大半の人からも「彼女は性格的にガヤンだろう」と思われているので助かってる部分があります(実家が代々「物語の伝承者」としてのシャストア信仰を重視する貴族家系だったので、自然とシャストア信者になっただけだったりします)。
 …無論、信仰はともかく王家血筋という部分が身バレすれば、何信者だろうと問答無用の逃亡生活に早変わりでしょうが。

 彼女は現在、帝国内のドワーフ自治領「ハン公国」に出入りしており、数少ない「人間の傭兵」としてそれなりに仕事にありつけています。ただ、剣や弓をメンテナンスしてくれる鍛冶屋に乏しいこの地でどうにかやれているのは、人間のデルバイ信者というレアな存在であるアーダンに助けられている部分が大きいでしょう。
 そしてアーダンとの関係は、ビジネスを超えて男女の関係としても発展中です。彼は生粋の帝国人ですが、勢力間抗争や戦争には興味がなく、あくまで武器や兵器そのものに興味を示すミリタリーオタクなので、アイラとしても「彼の元ならば嫁入りしてもいい」くらいには思っているようです―――ただしその際、自分が隠れ赤の月信者である事や、旧クルブネ王家の血筋である事も明かさないといけないでしょう。
 今後の二人の関係がうまくいくかは、アーダンの心の広さによるでしょう。


【設計思想】
 速度重視の軽装剣士として設計されていますが、剣の腕自体はまだ平均レベルで、「これから冒険を通じてCPを稼ぎ、成長する伸び白のあるキャラクター」になっています。現状でも「剣と弓の両方が無難に扱える」性能はあるので、味方の足りない部分をフォローする立ち回りで運用すると良いでしょう。
 ただし、戦士の最も重要なステータスである「体力」がイマイチ低いため、現状では1対1のタイマン勝負はキツイでしょう。
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