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● ジャング
【祖霊】 森の掟の見張りデスパイソンと、毒蔦ジャング。
【役割】
 処罰と禁忌
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■概要
■■ ジャングの祖霊
 祖霊植物であるジャングとは、森の中で地面を這って木々に絡まっている緑色の蔦系植物です。太さ1cmほどで長さは最大で10mほど。ところどころに斑点があり、まるで鱗のようなでこぼこがあります。この蔦は、一般的な生物にとっては毒の塊であり、生えている場所は限定的です。ジャング氏族のエルファだけが、これから抽出した毒液を用い、様々な薬を精製できます。

 祖霊動物であるジャングの大蛇は、大きい個体だと体長5mにも達する毒蛇(デスパイソン)です。縄張り意識が強く、入ってきた者に噛みついて毒殺します。伝説によると、森の禁忌を破った者を処罰する者とされています。ジャング氏族のエルファは、この習性をまねて、掟を破ったエルファを処罰する役割を担っています。


■■ 氏族の役割

 エルファ社会における警察と裁判官と執行者を兼ねた存在です。普段は一か所に留まり、ほとんど動きません。大半のエルファは真面目で同族に義務感を持つため、自分が何か掟を破ったと感じたら、大抵は自分からジャングの元に自首し、刑罰を求めます。そのため、やって来る者が迷わぬよう、あまりうろうろしたりはしません。

 もう一つの役割は、禁忌から人を遠ざけ、管理する事です。近づくと危ない場所の見張りなどをやっている事もあります。あと、ごく稀ですが、罪を犯したのに逃走を図るエルファというのもいます。そうした者に対しては「名誉なき死」―――暗殺という禁忌が実行されます。暗殺を行ってよいのはジャング氏族の者だけです。そしてこの禁忌を遂行するために、森の外まで追跡するジャングもいます。

 さらに禁忌の管理とは、精神的な部分にも及びます。特に挙げるべきは、性に関する管理です。エルファ社会では育児はまとめて氏族単位で行うため、血筋上の親を知らない事が多く、同じ親から生まれた兄弟姉妹同士が勝手に子作りしないよう、監視せねばなりません。ただし行為自体は、避妊処置さえしていれば「愛」の延長行為ということで、特に禁止はされていません。
 もっとも、エルファたちは性に関してかなり初心な者が大半で、しかも人間の数倍の寿命を持つ反動からか欲情のレベルも低いようで、行為に達するまでは行かないようです。人間のようにアルリアナ神殿に行って処理するような習慣もありません。そして恋人同士でも、なかなか行為に及ばない事が多いようです。
 しかしそのままほっておくと、いつまでたっても人口が増えないことに対する懸念があるので、ジャング氏族の方から恋人や夫婦となるエルファたちに性教育を施すようになっています(必要ならば『好色』のエリクサーなども用います)。教育担当のジャング・エルファは魅力的な容姿の女性が多く、前述の真面目ジャングとは異なり、ユーモア・センスなども持ち合わせています。


■■ 氏族所属者に多い特徴
 他人を裁く権利を持つため、自身が掟に忠実である必要があります(「誠実」の特徴で現されます)。「間違った采配はすまい」と真面目すぎて、「朴念仁」な者も多いようです。

 一方、エルファ社会で性行為と積極的に関わるのはジャング氏族くらいなので、生まれつき性欲旺盛なエルファが、その性癖を隠すためにジャング氏族の禁忌管理担当になる事もあるようです(かなり珍しい存在ですが、人間にも性欲の強さに個体差があるように、エルファにも「好色」レベルの者が存在します)。


■■ 氏族所属者が好んで使う武器
ナイフ、弓矢
■■ 特殊武器
●ポイズン・ブレード
 刃に細かい溝が掘られており、塗った毒物が3倍長持ちする大型ナイフです(攻撃が命中してダメージを与えても3回まで拭い去られません。失敗3回は命中1回として数えます。)。

 ただし、「刃挽き」によって刀身に見えないレベルでのヒビが入っており、武器自体が脆くなっています。そのため、1段階劣悪な武器として扱われます。重量3倍以上の重い武器を受けたり、攻撃時にファンブルしたりすると、3分の2の確率で折れます。

切り 振り-2 長さC、1
刺し 突き 長さC
価格$50 0.5kg


●ジャング毒
 ジャングの蔦から数種類の毒が採取できますが、樹液を塗りつけただけでも血液毒として効果を発揮します。ジャング氏族の暗殺者は通常、これをポイズン・ブレードに塗り付けています。

 傷口から毒が体内に入ったら(毒刃でダメージを与えたら)、目標はすぐさま生命力判定を行います。失敗すると1D-1点のダメージを受け、1時間の間、敏捷力-3状態になります。毒の敏捷力低下効果は累積しませんが、ダメージは攻撃を受ける度に発生します(生命力判定が必要です)。
 なお、戦闘後に<応急処理>判定に成功すれば、毒の持続時間は1分で終了します。

 ジャング毒1回分の重量は100ml(0.1kg)で、通常は陶器の瓶(内容量1L)などに入れて持ち運びます。


■■ 独自の技能
<ポイズン・ブレード>(肉体/並)
 <マンゴーシュ>の亜種技能で、<ナイフ>の上位互換技能です。この技能でナイフを扱うメリットは、以下の通りです。

・荷重レベルが「軽荷」以下の場合、受けが3分の2になる。
・ナイフで受ける事による-1のペナルティがない。
・逆腕に持って「受け」を行ってもペナルティなし。ただし攻撃に用いる場合は通常通り-4。

 なお、普通のナイフもこの技能で扱えます。<準備>や<ナイフ投げ>技能は、通常のナイフ技能のもので代用します。もっとも、ポイズンブレードを投げる事は稀ですが…(投げたら毒が3倍長持ちする特性の意味合いがかなり薄れるので)。


<空手>(肉体/難)
 ルナルでは、一部の信者でしか習得できない技能です。ジャング氏族では、この技能を「突破術(ゲランディ)」と呼んでいます。


<レスリング>(肉体/並)
 ルナルでは、一部の信者でしか習得できない技能です。ジャング氏族では、この技能を「巻束術(バルディオ)」と呼んでいます。

 近接戦闘を技能として体系化したもので、敵の倒し方、フォールの仕方、押さえ込み方、関節の極め方など、近接戦闘の判定を有利にします。この技能は、荷重レベルが「軽荷」以下の時しか使えません。効果は以下の通りです。
・<レスリング>技能は<柔道>技能と同じく、近接戦闘での敏捷力判定全般を<レスリング>で代用する事ができます。
・「倒し」「押さえ込み」「振りほどき」【腕関節技】を行う際の体力判定で、技能の8分の1の値を体力判定に加算する事ができます。
・なお、レスリングで「格闘受け」は行えない事に注意して下さい。


<毒薬精製>(精神/難)
 ジャングの蔦から、さまざまな毒薬を作り出す技能です。これは「敵対的」に限定した<錬金術>技能として扱います。
 よく使われるのは『毒薬』エリクサー($500)で、名誉なき死を与える際に用いられます。また性教育の現場では、『好色』エリクサー($500)など用いて実践的にやる事もあります。


■■ 独自の格闘動作、準技能
【かかと落とし】(難)
技能なし値:<空手>-4 上限:<空手> 前提:<空手> 射程:1
 足を高く張り上げ、踵を振り落として攻撃する特殊な蹴りです。ダメージは「突き+2」になります。命中判定の段階で失敗した場合、敏捷力-4か<軽業>-2で判定を行い、失敗すると転倒してしまいます。


【腕関節技】(並)
技能なし値:<レスリング> 上限:<レスリング>+2 前提:<レスリング> 射程:C
 相手の腕の関節を極めて、身動き取れなくしたり、腕を折ったりできます。
 直前の敵のターンの腕を使った攻撃(通常の白兵武器、あるいはパンチ)を「受け」た状態で、自分のターンにこちらの【レスリング】と、相手の敏捷力or<柔道>で即決勝負を行い、こちらが勝てば関節を極められます。
 あるいは、こちらのターンに相手の腕に「組み付き」を行い(互いの敏捷力or<柔道>即決勝負。こちらに+3修正)、組み付きに成功すれば、即座に上の判定を行い、これに成功すれば関節を極められます。

 いずれの場合も腕関節技の射程は「近接のみ」です…後退防御などによって2ヘクス以上離れてしまうと、「柔道受け」に成功していても関節技には入れないので注意して下さい。極めることに成功した柔道家は、自動的に「敵の後ろに回って両腕を使って敵の腕を極めてる状態」となります。

(極めた側の行動)
・極めた腕にダメージを与える
 攻撃者の【レスリング】と、犠牲者の生命力or体力(「我慢強さ」「柔軟」があればそれぞれ+3)で即決勝負。勝った数値分だけ腕にダメージ。生命力の半分のダメージで腕が折れて組み合いは自動解除となる。
・痛みだけ与える
 上記と同じ処理を行うが、敏捷力と知力にダメージ分のマイナス修正を与えるだけで、実際にダメージは発生しない。<尋問>など行う時の「拷問を加えている」状態と見なされる。
・頭突き
 相手は「よけ」-3。
・通常のキックで攻撃
 相手は「受け」「よけ」-3。
・解除して即座に別行動をとる

(極められた側の反撃)
・振りほどく
 振りほどく側の体力or<柔道>と、極めた側の<レスリング>+4or体力で即決勝負。勝てば抜けて1ヘクス離れた状態で終了。
・空いた手で反撃
 格闘のパンチ、近接用武器(ナイフ)で攻撃が可能(背後の敵を攻撃する場合は-5、逆腕を使う場合は-4修正)。
 極めた側はこれらの攻撃に対し、-3修正付きの「よけ」(後退不可)しかできない。あるいは即座に極めるのをやめて(極めは自動解除)、修正なしで通常通りの能動防御を行える。
・噛みつき
 牙のある種族は噛みつきで攻撃可能。人間が噛みついた場合は敏捷力で命中判定を行い、ダメージは「叩き/1D-2」。極めた側の能動防御は上記と同じ。


■■ ボーナス技能
 <追跡><性的魅力><嘘発見><尋問><毒物>の各技能を習得する際、技能レベルに+1のボーナスを得られます。


■■ 使用可能な僧侶呪文
 ジャング氏族の者は「動物系」「植物系」「肉体操作系」「水霊系」の四種を僧侶呪文として習得できます。

[<緑の弟/妹>呪文] (素質1まで)
動物系:
静かに、お座り、動物召喚、動物探知、動物感応、昆虫制御、魚制御、軟体動物制御、爬虫類制御、鳥制御、動物制御、騎手、動物知覚、動物支配、動物会話、変身/狼


植物系:
植物探知、植物分析、植物治癒、植物変化、植物繁茂、植物祝福、植物作成、枯死、見張り森、よじれ枝、獣道、植物知覚、動く植物、植物変身


肉体操作系:
痒み、ひきつり、痛み、朦朧、不器用、すばやさ、怪力、活力、登攀、目くらまし、耳封じ、口封じ、腕痺れ、麻痺、吐き気、疲れ、うすのろ、足止め、足もつれ、向き変え、顔変え、体変え

水霊系:
水探知、水浄化、水作成、水破壊、脱水、水変化、空中呼吸、水中呼吸、水泳、聖水、水面歩行、霧、水中視覚、雨傘、肉体液化、水噴射、氷結武器、氷球、氷剣、雨、霜、氷面、冷凍、雪溶け、氷中視覚、雪靴、雪、雹、凍傷、間欠泉


[<緑の兄/姉>呪文] (素質2まで)
動物系:
他者変身/毒蛇


肉体操作系:
呪いの矢、腕萎え、死の手、痛み止め


[<導き手>呪文] (素質3まで+独自呪文+<導き手>共通呪文)
独自呪文:
酸噴射、不妊、化身、樹霊覚醒


*独自呪文データ
《酸噴射》 通常 (水霊系呪文)
 指先から強酸性の液体を発射します。標的は「よけ」と「とめ」が可能ですが「受け」はできません。他の噴射系呪文と同じく、維持し続けるかぎり、「手に酸の剣を持ってる」のと同じ扱いをします。命中判定は<呪文噴射>で行います。

 酸が顔に命中した場合、対象は生命力判定を行います。失敗すると一時的に失明します。この時、3点以上のダメージだと眼球が破壊され、永遠に失明します(回復には《再生》の呪文が必要)。
■持続:1秒 ●消費:1~3(エネルギー1ごとに1D-1ダメージ。射程は消費エネルギーと同じ) ★前提:素質2+《水噴射》


《不妊》 通常/生命力抵抗 (肉体操作系呪文)
 目標は子孫を残せなくなります。行為自体は可能ですが、妊娠させたりしたりができなくなります。植物の場合、花粉を飛ばしたり、種や果実をつけなくなります。《接合》か《呪い除去》を使えば、呪文の効果を取り除けます。
 なお、この呪文は《呪いの矢》と組み合わせて使用できます。
■持続:永久 ●消費:5 ◆準備:30秒 ★前提:素質1


《化身》(至難) 特殊 (動物系呪文)
 祖霊動物に変身します。「軽荷」までの所持品は一時的に消えますが、魔法の品(パワーストーンなど)は残ります。また術者が消したくないものも残ります。

 《変身》との最大に違いは、持続時間がごく短いことです。祖霊はいわゆる神に近い存在なので、物質界でその姿を留めておけるのはわずかな時間だけです。この呪文では10秒が限界で、それ以上は維持もできません(必要ならば、もう一度集中してかけ直すしかありません)。
 しかし、それに見合っただけの性能は持ち合わせており、通常の祖霊はどの個体も倍速で動きます(10秒しか存在しませんが、実際には20ターン戦えるわけです)。さらに、元となった原種の動物よりも一回り大きく、高い能力値と攻撃力を持ち合わせています。
 なお、化身中も術者が習得している呪文を使う事はできますが、動作を伴わないほど熟達した呪文(18レベル以上)でないと使用できません。呪文発動時には、咆哮を上げることになります。

 《化身》は氏族ごとに別呪文であり、自分が崇める祖霊動物にしか変身できません。
■持続:10秒 ●消費:5・維持は不可 ◆準備:3秒 ★前提:素質1

 ジャング氏族は「ジャングの大蛇」に変身します。また、《変身》の呪文で変身できる通常の大蛇のデータも提示しておきます。主に移動のために変身する時は、こちらを使う事になります。

(通常の大蛇)
体力:12 敏捷力:13 知力:3 生命力15
速度/よけ:4/6 受動防御:0 防護点:0
体重:30kg 大きさ:1ヘクス(とぐろを巻いてる状態時)
締め付け(近接戦闘)により「叩き/1D-2」ダメージを与えます。鎧の防護点はプレート鎧のみ有効です。

 標準的なサイズのパイソンです。近接戦闘で「組み付き」が行え、成功した後は身体全体に締め付け攻撃を継続します。対象が死んだ後、丸飲みにします。この大蛇は標準サイズですが、大きいものになると最大で30mにも達し、体力24で締め付けダメージも「叩き/1D」になります。

(ジャングの大蛇)
体力:24 敏捷力:13 知力:術者と同じ 生命力15
速度/よけ:4/6 受動防御:1 防護点:1
体重:100kg 大きさ:2ヘクス(体積換算)
噛みつき(近接戦闘)により「切り/1D」ダメージを与えます。牙には「ジャング毒」と全く同じ毒があり、噛みつかれたら注入された扱いになります。また、締め付け(近接戦闘)により「叩き/1D」ダメージを与えます。鎧の防護点はプレート鎧のみ有効です。いずれも身体全体が魔力を帯びており、非実体(ゴーストなど)にもダメージを与えます。
《氷面》の呪文を18レベルで使用できます(消費コストはゼロ。拡大は3倍まで)。
「加速」能力を持つため、1ターンに2回行動を行えます。

 ジャングの毒蔦に紛れ込んでいる大蛇で、大蛇の中では最大サイズです。
 咆哮に魔力が秘められており、《氷面》を18レベルで行使する事ができます。3倍拡大まで可能なので、直径5ヘクスの範囲を氷で覆えます。消費コストは0です。相手の白兵戦闘力を下げつつ、移動を困難にして足止めを狙えます。ちなみにジャングの大蛇自身は氷の上でも一切ペナルティがなく、元々這っている事もあり転倒しません。
 ジャング氏族の<導き手>のエルファは《化身》の呪文を使うことで、わずかな時間だけこれになる事が可能です。


《樹霊覚醒》 通常 (植物系呪文)
 祖霊植物にかける《動く植物》です。動かせる対象が祖霊植物に限定されている代わりに、樹のサイズに関係なく消費コスト3で済みます。根っこで歩かせる場合は、エネルギーコストを倍にして下さい。
■持続:1分 ●消費:3・維持は不可。動かすなら2倍。 ◆準備:5秒 ★前提:素質1

(ジャングの毒蔦)
体力:15 敏捷力:14 知力:3 生命力:消費エネルギー×4
速度/よけ:4/7 受動防御:1 防護点:3
体重:50kg 大きさ:10ヘクス
蔦(距離C)で組み付きが行えます。蔦に接触した者は生命力判定を行い、失敗すると1点のダメージを受けます(この判定は1分毎なので、戦闘中だと最初の接触の時のみになります)。

 成長したジャングの毒蔦です。長さ10メートルほどに達します。絡みついて相手を捕縛しておくのがせいぜいなので、対象を殺す事はできませんが、術者が他の敵と戦っている間に、別の標的を足止めすることが可能でしょう。
[原作からの変更点]
 原作でははっきり書かれていない性教育の部分をきちんと表記して、エルファの私生活の部分もはっきりさせておきました。おそらくですが、エルファたちはかなり純情で、性関連についてはかなり初心なんだと推測されます(現実世界のジャングルの未開部族なども実際にそんな感じらしいです。情報社会化した先進国のように、ググったら即エロ画像が拝めるような環境ではないため、全体的にエロに対して耐性が低い傾向にあるようです)。

 ルナルのエルファたちは寿命が長いこともあり、人間のように節操なく発情する種族ではありません。逆に、ジャングの方から焚き付けないと、いつまでたっても子作りをしない気配すらあります。結果的に、銀髪・褐色肌のジャング・エルファの巨乳美女たちが、人間の娼婦の役割も果たしていることにしました(原作のエルカなどを見るに、おそらく原作もそのような設定だと思われます)。


 格闘系技能ですが、原作では<空手><柔道>の両方を覚えられる万能格闘家になっていますが、<柔道>の説明文に「ジャングは投げ技は使いません」としっかり明記されてあるため、これは<レスリング>技能に交換した方が無難なのでそうしました。格闘動作のほとんども、<柔道>と同じように使えるので、何の問題もありません(多分、レスリング技能の説明でページを取られるのを嫌って柔道で妥協したものと思われます)。
 また、<空手>と<柔道>の両立は、100cpの段階ではかなり辛いものがあります(たいてい片方を諦めざる得ない)。なので、サブ技能であるレスリングの難易度が低いのは色々と助かるはずです。
 なお、ジャングに限らずエルファたちの氏族は、格闘動作が人間の半分しか習得できなくなってますが、これは意図的なものです。実際、魔法戦士をキャラ作成すれば判明するのですが、大半の動作は格闘動作なんぞにCPを費やすより、呪文を使えば手っ取り早く相手の防御を突破したり、武器の威力を上げたりできます。
 魔法との親和性の高い種族である以上、野蛮な格闘動作なんぞ使わず、呪文で相手を切り崩していけば問題ないです。<導き手>共通呪文が素質2までOKになっているため、格闘動作なんて特殊なもの(腕関節技とか)以外、ほとんど「いらない子」です。


 呪文の方ですが、原作よりかなり強化してあります。肉体操作系と水霊系呪文は、戦闘では1、2位を争う便利呪文の宝庫です。《死の手》、《凍傷》など、21レベル以上に鍛え上げれば非常に強力ですし、身体強化系として《すばやさ》《痛み止め》なども役立つでしょう。

 あと、グリモアの肉体操作系にちょうど入っていたので、Hなエルファ姉さん用に《不妊》の呪文も実装しました。エルファは人間より魔法に親しく、なおかつ長寿であるため、避妊に関して薬に頼るのはさすがにどうかと思い、魔法で解決させることにしました。
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